「序列が入れ替わった」W杯直前、日本代表の“変化”を確信した見逃せない瞬間
その瞬間、そう確信した。
1−0で勝利した5月31日のアイスランド代表戦、日本代表の森保一監督は83分に、GKの鈴木彩艶(パルマ)を下げて、早川友基(鹿島アントラーズ)を投入した。
この交代で、第2GKが早川だということが明確になったと言えるだろう。
24年冬のアジアカップ以降、森保ジャパンの正守護神が鈴木だというのは周知の事実だ。北中米ワールドカップのアジア最終予選でも、出場が決定するまでは全試合でゴールマウスを守った。
初めて鈴木、早川、大迫の3人体制になった昨年の9月シリーズでは、主力が出場したメキシコ戦(0−0)で鈴木、代表経験の浅い選手が主体のアメリカ戦(0−2)では大迫が起用された。つまり、この時点では大迫が2番手だったはずだ。
10月シリーズのパラグアイ戦(2−2)、ブラジル戦(3−2)はともに鈴木がフル出場。その鈴木が怪我で辞退し、チーム事情で大迫も招集外となった11月シリーズは、早川が先発し、ガーナ戦(2−0)、ボリビア戦(3−0)と連続クリーンシートを達成した。このパフォーマンスが序列アップに繋がったのだろう。
3月シリーズでは、故障が癒えた鈴木が、スコットランド戦(1−0)、イングランド戦(1−0)と2試合ともスタメン出場。そうして迎えた、北中米ワールドカップ前最後の対外試合となるアイスランド戦で、鈴木から早川への交代があった。
大会中にGKのスタメンを変更するケースは滅多にないが、試合中のアクシデント(怪我や退場など)で、2番手に出番が回ってくる可能性は十分にある。その時は、早川に声が掛かるだろう。
そうしたケースも想定して森保一監督が与えただろう(アディショナルタイム6分も含めた)“13分間”の意味は大きい。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【記事】「別格だった」アイスランド代表の主将が脱帽した森保ジャパン戦士は? 久保でも中村でもなく…日本代表の印象は「明らかに技術が高い」
