食材を無駄なく使いきり、節約にもつながる工夫を紹介します。教えてくれたのは、料理研究家・ダイエットカウンセラーのおにゃさん。買い物は週1回、食材を余らせずに使いきることで、家計の節約につなげているそうです。具体的なコツを伺いました。

「あるものでなんとかする」で買い物の無駄が減った

「特売だから」「あったら便利かも」。そう思って買いたした食材が、冷蔵庫の奥で傷んでいた経験はありませんか?

【写真】長ネギの青い部分がやみつきなご飯のお供に

40代、夫と中学1年生・小学2年生の子ども2人の4人家族の私が、食費を見直してまず決めたのが、「買い物は週1回だけ」というルールです。

調理中に「あれがあればよかった」と思っても、あえて買いに行かない。ついでの買い物がコストを膨らませると気づいてからは、「あるものでなんとかする」を徹底しています。

買い物前には冷蔵庫と冷凍庫の在庫をざっと確認してリストをつくります。

使いかけの野菜、残っている肉や魚を頭に入れたうえで、たりないものだけを買う。在庫を把握しておくと二重買いもなくなりますし、「今週はこれで乗りきる」と決めてしまえば、意外とどうにかなるものです。

献立を完璧に組み立てなくても、冷蔵庫にあるものを組み合わせれば、たいていの日は乗り越えられます。

「ないから買いに行く」ではなく、「あるもので考える」習慣がつくと、食費は自然と落ち着いてきます。

節約につながる調理の工夫

「安いものを選ぶ」だけが節約ではありません。「捨てる部分を減らす」ことも、立派な節約です。

ニンジン、大根、カブ、ジャガイモ、長イモ、カボチャ等はよく洗えば皮ごと調理できます。皮をむく手間が省けて時短になるうえ、ゴミも減る。慣れてしまえばむしろラクで、「なぜ今まで捨てていたんだろう」と思うほどです。

捨てていた部分がじつはおいしい、ということもあります。長ネギの青い部分は薬味としてそのまま使うこともありますが、しょうゆとみりんでさっと炒めるとご飯のお供に大変身。甘辛い味がご飯によく合って、捨てるのがもったいなくなります。

食材を丸ごと使いきることは、ゴミを減らすだけでなく、フードロスの削減にもつながります。「もったいない」の意識が、節約とエコを同時にかなえてくれます。

買い物後の「ついで」の準備が調理をラクにする

旬の野菜は価格が下がり、栄養価も高い。

春はタケノコやグリーンアスパラ、夏はトマトやナス。冬は根菜類と、季節のものを選ぶだけで、自然とコストが抑えられます。

野菜を腐らせてしまうことを防ぐために、買ってきたその日に少しだけ手をかけておくのも大切な習慣です。

足が早いキノコ・新タマネギ・ホウレンソウやコマツナなどの葉物野菜は冷凍庫へ。意外と知られていませんが、大根も冷凍できます。キノコは小房にほぐしてポリ袋へ。

葉物は洗ってざく切りにして冷凍。大根はイチョウ切りにしておけば、みそ汁や煮物にそのまま使えます。

冷凍しておいた野菜は、凍ったまま鍋やフライパンに入れるだけ。平日の「切る」手間がなくなり、調理がぐっとラクになります。

完璧にやらなくて大丈夫。まずキノコだけでも。

無理のない範囲で続けることが、結果的にフードロスを減らして、食費を抑えることにもつながっていきます。買い物を減らし、捨てる部分を減らし、腐らせない。シンプルなことの積み重ねが、家計をじわじわ助けてくれるのを実感しています。

※ 野菜を冷凍する際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう