国道288号 船引バイパス(画像:福島県)

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郡山〜田村のアクセスを改善

 福島県は2025年12月9日、国道228号の迂回ルートとして事業を進めている「船引(ふねひき)バイパス」の全線開通を発表しました。

 2026年3月22日15時に一般開放される見込みです。

【画像】超便利!? これが国道288号「船引バイパス」のルートです! 画像で見る

 国道288号は、樹齢1000年を超える巨大な滝桜で知られる三春町などを経由し、福島県の内陸部にある郡山市と、沿岸部にある双葉町を結ぶ延長85.4kmの一般国道です。

 県の中部を横断するように走り、国道4号と国道6号という東北地方の主要ルートを接続。各地でパイパスが整備されていることから、福島県内におけるメインの東西軸のひとつとなっています。

 2011年に発生した福島第一原発事故を発端に、県が地域の復興と避難住民の帰還を目標とする「ふくしま復興再生道路」に指定している8路線のうちの1本でもあります。

 全線開通の見通しが立った船引バイパスは、田村市船引町の市街地における交通混雑の緩和を目的に、1996年度に事業が始まった総延長約6.8kmの道路計画です。

 田村市船引町春山地内〜同市常葉町西向地内にかけて、片側1車線の道路を敷設する事業となっており、車道幅は6.5m(歩道などを含めた道路幅は10.5〜11.0m)です。

 今回開通するのは第3工区の延長2.72kmと、第2工区の延長2.11kmのうち未開通区間となっていた1.24kmです。第1工区の延長1.97kmは2015年度に、第2工区の延長2.11kmのうち0.87kmは2022年度に開通しています。

 現道は、JR磐越東線 船引駅の南側、田村市役所や公民館などがある中心地の南部に敷設されており、これまでは南北に敷設された国道349号、県道19号船引大越小野線などが、地域交通の主要道路として活躍していました。

 しかし、東西に敷設された広い道路が少なく、必然的に国道288号の現道へ交通が集約される環境となっており、市内だけでなく福島県全体の道路ネットワークを充実させるために拡張を必要としていました。

 中心地の北部を国道288号に並行するように敷設された船引バイパスの全線開通によって、既存ルートから交通が転換されることで、中心地周辺の交通の混雑緩和や、田村スマートICから磐越道へのアクセス向上に期待されるほか、狭い路地に流出していた交通も集約されて地域住民の安心と安全にも一役買いそうです。

 また、国道288号沿いに敷設されている富久山バイパス、郡山東バイパス、三春西バイパス、三春バイパスなどと連携して、広域的な道路ネットワークとして機能することで、双葉町寄りの葛尾村や大熊町などのアクセスも良好になります。

 さらに国道288号線沿いにある工業団地の活性化や生活・物流ネットワークの安定化など、県全体に好影響を与えると期待されています。