YouTube動画「人工知能の、『知能指数』を超えた指標」で脳科学者・茂木健一郎氏が登場。人工知能、特にAGI(汎用人工知能)やASI(超知能)といったAIの知性をどのように定量化すべきかについて、自身の見解を語った。

茂木氏は、従来の知能指数(IQ)について、「IQというのは、情報と中立的な情報処理の鋭さというか凄さということを測ってる」と説明し、それが「具体的な知識とか経験の体系ではない」と指摘。つまり、「どんなにいろんなことを学んでも、例えば歴史学んだり文学学んだり数学学んだりしても、IQは基本的に変わらない」と述べ、IQがポテンシャルやコンピテンスを測るにすぎない現状に疑問を呈した。

一方で茂木氏は、「実際にはね、人間の選択判断っていうのは、当然学んだこととか経験したことに比例していくわけなんで」と強調。「IQが高くても、知識とか経験がない人っていうのは別に選択判断はロバストじゃない」と、知識や経験の量が選択や判断の強さ(ロバストさ)に直結すると語った。

また、AIが多様な知識や経験の蓄積を持つ点にも着目。茂木氏は、「本来AGIとかASIっていうのは、世界のことをいろいろ知ってるわけだから、すでに人間のIQという指標を遥かに超えた経験とかそういうものを持ってる」と語り、「リニアに上がっていく指標なんか考えなくちゃいけなくて、それがAIとかAGIとかASIって考えるときに非常に重要」と、従来のフラットなIQでは捉えきれない指標の必要性を主張した。

動画の最後で茂木氏は、「トータルにアキュミレートしたもので知性を考えるっていうアプローチがどうしても必要で、そうなるとIQという概念から離れていかないといけない」と結論。「人間としてもやっぱり単にIQだけじゃなくて、どんなことを知識として持っているか、経験しているかっていうそのトータルなものを考えなければいけない」「そういう、フェードに来てるんじゃないかな」と、知性評価の新しいフェーズへの変革を訴えた。

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