「さまざまな時代を平等に扱うことで、自分が広がり、深まる。」──脳科学者・茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで現代社会における時代の捉え方について独自の見解を語った。動画の中で茂木氏は、今話題のヒット作に目を向けることの意義を認めつつも、「人間には記憶があり、記録があります」と過去の作品や出来事も同じように味わう価値を強調。「せっかく人間として生きているんだから、動物と違ってそういう記憶とか記録を持っているわけだから、僕はやっぱりもっと時代を平等に扱ったらいいんじゃないかな」と呼びかけた。

自身が運営する批評番組『シラス・フロントロー』でも、茂木氏は「最近はその月に4作品取り上げるんですけど、4作品のうちの1つは古典を書く」という試みを紹介。実際に1000年前のダンテの『神曲』やトルストイの『アンナ・カレーニナ』を取り上げた体験から「本当にみんな感動するんですよね。これ素晴らしいなって」と語り、過去の名作にも現代とは異なる感動や価値があると熱弁した。

一方、「今はやっぱりどうしても現代のものというか、最近の流行りのものにこだわる」という風潮についても触れ、「商業的には理解できる」という一方で、「人々の人間にとっては、そことはまた違った視点があっていいですよね」と、現代作品偏重の流れに一石を投じた。

最後に茂木氏は、「ぜひ皆さん、10年前、100年前、1000年前のものも、自分の生活の中に取り入れると、より時間軸で豊かになって、より異なる時代精神に接して、自分の幅がより広く、そして深くなるんではないかなと思いますので、お試しください」と締めくくり、視聴者にさまざまな時代の文化や作品を楽しむことを勧めた。

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一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。