知らずに買うとリフォーム費用が数百万円に?プロが警告する“坂の街”ならではの注意点
横浜市で中古戸建てを探している方にとって、高台にある物件は「日当たりが良い」「見晴らしがいい」といった魅力が多くあります。ですが、その土地ならではの“隠れリスク”を知らずに購入すると、後から大きな出費やトラブルに発展する可能性も……。

今回の記事では、さくら事務所の建築士・田村さんと、さくら事務所の中山さんが、横浜市で中古戸建てを購入する際に特に気を付けるべき「3つのポイント」についてわかりやすく解説します。

【1】「擁壁(ようへき)」の老朽化リスク

横浜市のような傾斜地にある家では、平坦な地盤をつくるために「切土」や「盛土」を行い、**擁壁(ようへき)**と呼ばれる壁で土を支える構造が多く見られます。

さくら事務所 田村さん:
「古い擁壁は、今の基準を満たしていない“旧基準”のものも多く、大雨や地震で崩れる危険性があります。自分の家だけでなく、隣地への被害で“加害者”になるリスクもあるんです」

特に注意したいのは、擁壁が傾いていたり、ひび割れがあったりするケース。また、雨水排水の配管が詰まっていると内部に水が溜まり、時間の経過とともに圧力で崩壊することも。

さらに、擁壁の補修・再建には数百万円~1000万円超の費用がかかることもあるため、事前の確認が重要です。

【2】土砂災害と斜面の角度:ハザードマップだけじゃ見抜けない
坂の多い横浜では、土砂災害のリスクも見過ごせません。特に斜面に直接面している土地は、角度や地盤の状態によって危険性が大きく変わります。

さくら事務所 田村さん:
「斜面がエスカレーター以上の角度で、土や砂がむき出しになっている場合は特に注意が必要です。ハザードマップで確認するのは基本ですが、それだけでは不十分です」

目の前に崖や斜面がある場合、建物との距離がどのくらいあるかもチェックポイント。将来的な安全性を考えるなら、なるべく斜面から距離のある土地を選ぶことが大切です。

【3】高台物件はリフォーム費用が高くつく可能性も
眺望の良さや日当たりの良さで人気の高台物件ですが、玄関までのアクセスが階段だけの場合、思わぬリフォームコストが発生する可能性があります。

さくら事務所 田村さん:
「リフォームでは解体した資材を運び出したり、新しい設備を搬入したりしますが、階段しかない家だとすべて手作業になるため、通常よりも工賃が大幅に高くなることがあります」

チャンネル情報

個人向け不動産コンサルティング会社「株式会社さくら事務所」◆株式会社さくら事務所さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を目的として、創業者・現会長の長嶋修が設立した、中立・公正な業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス企業です。