テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

みなさんこんにちは!ワラパッパフレンズの天久です!
ここで連載したノベライズシリーズをまとめた本『ノベライズ・テレビジョン』が、ついに河出書房さまから発売となりました!
そこで今回は発売記念としまして、全収録作品にひと言解説を書いてみました。
すでに買ったみなさん、これから買うみなさん、買ったふりだけしたいみなさんのご参考にどーぞ!



1.「笑っていいとも!」をノベライズする

ワラパッパの連載記念すべき一回目。これに手応えを得てノベライズシリーズが始まりました。それにしても先日のいいとも終了宣言には驚きました。番組終わる前にこの本が出せてよかったです。12月4日発売のテレビブロスには単行本発売記念として〜〜「笑っていいとも!最終回」をノベライズする。〜〜を書き下ろしました。そちらも是非読んでみてください!

2.「開運!なんでも鑑定団」をノベライズする

出張鑑定を舞台にした大人の恋愛モノ。ワラパッパ掲載時はモデルを田中大先生にしましたが、単行本化にあたり中島御大バージョンに書き直しました。今回は恋愛モノですけど、鑑定士軍団のミステリもの、たとえば『ダヴンチ・コード』っぽい話なんてのも面白いでしょうね。

3.「アタック25」をノベライズする

まだ児玉清氏が存命だった頃、番組に出場した男性の回想モノ。以前からあの番組に出て結果を残せなかった出場者たちの胸中が気になってたので、そういう話になりました。最近またアタック25をよく見てるんですが、新しい司会者の方も仕事ぶりもいいですよ!

4.「アリさんマークの引越社」をノベライズする

例のCMが元ネタ、赤井英和が巨大化する話です。書き出しはカフカにしました(笑)。

5.「徹子の部屋」をノベライズする
 
私生活の方の「徹子の部屋」が舞台。ラストにひとヒネリあります。これもうひとつ「徹子の部屋とYシャツと私」ってのも考えたんですがそちらはボツにしました。

5.「コボちゃん」をノベライズする

ヱヴァンゲリヲンの碇シンジに自分を投影している青年が、容姿的にはコボちゃんそっくりで外見と自己評価のギャップに悩むという話。実はこの主人公、僕が今年出したもう一冊の小説『少し不思議。』にも別人格で登場しています。

6.「ホワイト家族」をノベライズする

目が覚めたらホワイト家族になっていた一家の話です。チラっとしか出てこないけどスマートな黒人になった兄がいい味出してます。

7.「アッコにおまかせ!」をノベライズする

アッコ若き日の恋愛モノ。後半現在につながります。ラストがうまくハマりました。これを読んだあと「アッコにおまかせ!」を観るとちょっと切なくなるかもしれません。

8.「発毛コンテスト」をノベライズする

発毛スポ根モノ。あしたのジョーが下敷きになってますね。割と大作です。

9.「孫」をノベライズする

これはもう、大泉逸郎の孫が歌う『孫』のアンサーソングに尽きます!

10.「一発屋芸人」をノベライズする

不思議の国のアリスをモチーフに童話タッチで書いてみました。いろんな芸人さんが登場します。

11.「井森ダンス」をノベライズする

冒険RPG風。収録作品中もっともニッチなモチーフだと思います。ネット動画で「井森ダンス」を観るとさらに楽しんでいただけると思います。 http://www.youtube.com/watch?v=mkN1fw5c8y8

12.「突撃!隣の晩ごはん」をノベライズする

以前あった「ピアノマン事件」がヒントになってます。

13.「仮装大賞」をノベライズする

合格ラインに及ばなかった出場者に欽ちゃんが例の直訴に出るという定番ネタ。欽ちゃんと審査委員の心理戦が読みどころ。最後のどんでん返しも含めて気に入っている作品です。

14.「ごきげんよう」をノベライズする

投げられたサイコロが止まるまでの間をジョン・ウーばりのスローモーションで描きたかったんです。

15.「タウンページ」をノベライズする

良純さんと訪問された主婦の二視点モノ。

16.「ドモホルンリンクル」をノベライズする

ジャンプ漫画風。「ハンター×ハンター」とかいろんな要素を詰め込みました。はじめての方にドモホルンリンクルが売れない理由が明らかに!

17.「志村、うしろ!」をノベライズする

いちばん好きな作品です。これ読んだ人に映画の「竜二」みたいだねと言われて、ラストとかちょっと意識してたのでうれしかったですね。

18.「ブックオフ」をノベライズする

私小説風。これだけちょっと毛色が違います。この話も『少し不思議。』の主人公とリンクしてます。

19.「ダーツの旅」をノベライズする

ちょっとJホラーっぽいのをやってみたかったんです。

20.「五木ロボット」をノベライズする

コロッケの「五木ロボット」は日本が誇る無形文化財です。芸能の中でもモノマネは原点にしてもっとも奥深いものだと思います。

21.「トイレその後に」をノベライズする

熟年恋愛モノ。全体読むとなぜか年寄りの恋愛モノが多い。たぶん「黄昏流星群」の世界が好きなんだと思います。

22.「SASUKE」をノベライズする

ミスターサスケ、山田勝己には生涯現役でいてもらいたいですね。

23.「ジャパネットたかた」をノベライズする

ジャパネットたかた氏の声の謎が明らかに! ノベライズを書くときはネットで出来る限り、資料や背景を調べるようにしてます。インタビュー記事やグーグルアースで出身地を見てその地形から妄想を広げたり、これ書くにあたり高田氏のことを調べてるうちに、すっかり彼のファンになってしまいました。

24.「新婚さんいらっしゃい!」をノベライズする

「新婚さんいらっしゃい!」は前に一度ワラパッパに書いたんですが、読み返すとショボかったんでガッツリ書き直しました。本書にはそっちを載せています。スケール的には「新婚さんいらっしゃい!THE・MOVIE」で(笑)。007とかカリ城とか、いろんな要素が混じってます。文枝が椅子からコケるシーンをどこに出すか、ワクワクしながら書きました。

25.「笑点」をノベライズする

山田くん、司会の歌丸さんを含めた笑点メンバー全8人の連作集です。ぜんぶ一人称というしばりで書きました。各話がちょっとずつリンクしてます。やっぱりテレビ文化を代表する長寿番組なのでこれを大トリに持って来たかった。リアルからズラしながら各キャラをつくっていく作業が楽しかったです。気に入ってるのは昇太編。いちばん難しかったのは木久扇編ですね。普段のキャラがまったく読めなかった(笑)でもようやく全員書いたあとは自分の中にもうひとつの笑点ワールドが出来ていて、無駄な達成感を感じました(笑)

最初は単なる思いつきではじめたノベライズシリーズですが、こうして一冊の本にまとまるとは、感無量です。
ほんのり掟破りな内容ではありますが、テレビに対する愛情と敬意を込めて書いております!(断言)
でもやっていくうちに「ノベライズ=小説化」って面白い方法だなとあらためて感じました。
ふつうノベライズというと既存の作品が対象で、この本にも元ネタはありますが、もっと広げて身のまわりのあらゆる対象事象に応用できるんじゃないかと。
考えてみると一般の創作も自分の私生活や妄想をノベライズする作業だとも言えるわけで、「小説を書く」というとなにやら大変そうだけど、なにかを「ノベライズする」と思えば、もっといろんな可能性が開けるような気がします。
そういう「遊び」をみなさんと笑って共有できればと思ってます。真剣にふざけた作品です。ご興味を持たれた方はぜひご一読を!




この記事の元ブログ: 『ノベライズ・テレビジョン』全収録作解説