今大会ここまで6ゴールを挙げる活躍を見せているベリンガム(10番)。(C)Getty Images

写真拡大

 イングランド代表は北中米ワールドカップの準々決勝で、ノルウェー代表に2−1で逆転勝利し、ベスト4進出を果たした。

 アステカ・スタジアムでの開催国メキシコ戦に続く勝利。イングランド国内では1966年以来となるワールドカップ制覇への期待が一気に高まっている。

 ここまでの勝ち上がりに大きく貢献しているのが、MFジュード・ベリンガムだ。メキシコ戦、ノルウェー戦でともに2ゴールを奪うなど、ここまで6ゴールを挙げる活躍ぶり。チームに必要不可欠な存在だ。

 しかしW杯開幕前には、ベリンガムが代表メンバーから外れるのではないかとの憶測も流れていた。能力を疑問視されていたわけではなく、EURO終了後の監督やチームメイトとの関係性が取り沙汰され、トーマス・トゥヘル監督のチームマネジメント方針と合わないのではないかとの見方があったためだ。

 しかし、今大会ではそうした懸念を払拭。ピッチ内外でリーダーシップを発揮し、模範的な選手として振る舞っている。イングランドのキャプテンはハリー・ケインだが、ベリンガムの存在感はチームを牽引するリーダーそのものだ。
 
 一部では元マンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーンや、元リバプールのスティーブン・ジェラードになぞらえる声も上がっている。

 ベリンガムのリーダーとしての資質は以前から備わっていた。私は2019年9月、彼が当時16歳でバーミンガムのトップチームデビューを飾った際、年齢を感じさせない振る舞いを目撃した。初出場にもかかわらず、まるでキャプテンやリーダーであるかのようにベテラン選手たちを鼓舞しながら、大声を張り上げてプレー。その試合では決勝ゴールまで記録した。

 イングランドはここからのW杯が真価を問われる戦いになる。準決勝のアルゼンチン代表戦は今大会最大の試練だ。1966年以来となる悲願の世界一まであと2勝。23歳の若きリーダーを中心としたイングランドは頂点にたどり着けるか。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

【画像】美女がずらり!! 上田綺世、谷口彰悟、長友佑都、柴崎岳…新旧日本代表を支える“女優&モデル妻たち”を一挙紹介!