【FIFAワールドカップ2026】ブラジル代表 2−1 日本代表(日本時間6月30日/ヒューストン・スタジアム)

【映像】海外メディア沸騰の「40m爆走ゴラッソ」(実際の様子)

 日本代表MFのゴラッソに海外メディアも沸いた。

 日本代表は日本時間6月30日、FIFAワールドカップ2026のラウンド32でブラジル代表と対戦して1−2で逆転負け。2002年、2010年、2018年、2022年に続いて5回目のW杯決勝トーナメント進出だったが、またしても“鬼門の1回戦”(前回大会まではラウンド16、今回はラウンド32)で敗れた。

 とはいえ、29分の先制点は海外メディアも騒然とさせたスーパーゴールだった。センターサークル内にいたMF佐野海舟は、DFダニーロの横パスをカット。そのまま縦に持ち出すと、MFカゼミーロも一気にドリブルで振り切って、ペナルティーエリア手前から倒れながら右足でフィニッシュ。鋭いグラウンダーのボールは、DFガブリエウ・マガリャンイス、さらに横っ飛びしたGKアリソン・ベッカーを抜いてゴール左隅に突き刺さった。

 この圧巻の一撃に、世界中のメディアがこぞって賛辞を送っている。イギリス公共放送『BBC』は、試合会場が宇宙センターのあるヒューストンであることに引っ掛けて「ヒューストン、打ち上げ成功だ!すべてはダニーロのまずいパスから始まり、佐野海舟がそれに食らいつき、スピードでカゼミーロを抜き去った」と速報。元イングランド代表FWのクリス・サットン氏が「ブラジルのCBたちが後退したのを見て、佐野は『打ってみよう』と考えたのだろう。本当に素晴らしいフィニッシュだ」と称賛すれば、元イングランド代表DFスティーブン・ウォーノック氏も「佐野の正確無比なシュートの前に、アリソンにはチャンスすらなかった」と脱帽した。

「突如として佐野が走り出した」

 アメリカのスポーツチャンネル『ESPN』は、「中盤でダニーロがボールを失い、佐野はまるでカゼミーロが存在しないかのように抜き去った」と大興奮。「40ヤード(約36メートル)を駆け抜け、アリソンを破るシュートを放ってファンを熱狂させた。ブラジルは自らを滅ぼす犠牲者となった」と、佐野の単独突破とブラジルのミスを対比させた。

 また、イギリス紙『The Guardian』も「中盤でのピンボールのような奪い合いから、突如として佐野が走り出した。彼はカゼミーロがそこにいないかのように抜き去り、ファーコーナーに叩き込んだ」と驚嘆。スペイン紙『MARCA』は「佐野が見事なドリブルを見せ、アリソンには不可能なコースを突いた。すべてを独力でやってのけた。ゴラッソだ」と報じ、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』も「日本人MFの圧倒的なアクションだ」と絶賛の言葉を並べた。

 惜しくも試合には敗れ、日本のファンにとっても選手たちにとっても非常に悔しい結果となった。しかし、王国ブラジルの名だたるタレントを無力化した佐野の鮮烈な存在感は、間違いなく世界のサッカーファンの脳裏に刻み込まれたはずだ。

(FIFAワールドカップ2026)