■東京ボード <7815>  306円 (+80円、+35.4%) ストップ高

 東京ボード工業 <7815> [東証S]がストップ高。前週末26日の取引終了後に、保有する東京都江東区の本社及び工場の土地・建物を譲渡するのに伴い、27年2月期に固定資産売却益42億5000万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。なお、27年2月期通期業績予想については、他の要因も含めて精査中としている。

■トラースOP <6696>  322円 (+80円、+33.1%) ストップ高

 トラース・オン・プロダクト <6696> [東証G]がストップ高。前週末26日の取引終了後に、STB(セットトップボックス)及びサーバー機器がNTTイノベーティブデバイス(横浜市神奈川区)に採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。NTTデバイスでは、高品質かつ安定的な映像伝送及び視聴環境における高い操作性を実現する新たな映像配信プロジェクトにおいて「STBを用いたリアルタイムデコード」を実現するシステムを計画しており、リアルタイムデコードにおける高い技術力と、短納期での提供体制が評価され今回の採用に至った。提供するのはリアルタイムデコード用システムの開発とSTB(2拠点分)及びサーバー機器などで、7月に納品を予定している。なお、同件の売り上げは27年1月期第2四半期に計上を予定しており、業績に与える影響は精査中としている。

■フエルト <3512>  940円 (+150円、+19.0%) ストップ高

 日本フエルト <3512> [東証S]がストップ高。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(自己株式を除く発行済み株数の5.96%)、または7億5000万円としており、取得期間は7月1日から来年1月15日まで。東京証券取引所における市場買い付けのほか、東証の立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得する。

■中村超硬 <6166>  666円 (+100円、+17.7%) ストップ高

 中村超硬 <6166> [東証G]がストップ高。同社はダイヤモンドや超硬合金加工に強みを有するほか、ナノサイズのゼオライト製品の事業化にも傾注している。ゼオライトはレアアース・フリー蛍光体としての活用や、触媒用途として レアアース代替候補にも挙がっている。レアアース回収に際して吸着剤への利用も見込まれ、株式市場でもにわかに脚光を浴びた経緯がある。そうしたなか、前週末26日取引終了後、同社は芝浦工業大学と希薄なレアアースイオンの回収技術に関する共同研究を開始することを発表、高市政権下での国産レアアース確保に向けた新たな国策の動きとも共鳴し、短期資金が集中する格好となった。

■Gセキュリ <4417>  3,825円 (+515円、+15.6%)

 グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が4日続急騰。時価は昨年10月21日につけた上場来高値4575円以来の高値圏に浮上し、上値指向の強さを反映している。4000円台までは滞留出来高も低水準で上値が軽い。サイバーセキュリティー分野でコンサルティングやソリューション、人材育成など多角的に展開しており、業績はトップライン・利益ともに高成長局面にあり注目されている。足もと米国株市場で、アンソロピック・ショックで売られたソフトウェア関連(SaaS関連)にショートカバーが観測されるなか、東京市場でもその流れが波及し、同社株はその代表格として投資マネーを誘引した。

■Appier <4180>  826円 (+106円、+14.7%)

 東証プライムの上昇率5位。Appier Group <4180> [東証P]が7日ぶりに急反騰。そのほか、Sansan <4443> [東証P]にも投資資金が集中し13%あまりの異彩高となった。AIデータセンター周辺の半導体や光関連銘柄など、これまで全体指数押し上げの原動力となってきたいわゆるAI関連の“ツルハシ銘柄”に利食い急ぎの動きが顕在化し、大幅な調整を余儀なくされる銘柄が相次いでいる。一方で、米アンソロピックの台頭で淘汰の波に晒されるとの思惑から売り込まれてきたソフトウェア関連の銘柄群には、逆に株価への浮揚力が働いている。市場では「AI関連の中でもロング・ショートの巻き戻しの動きが観測されている」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。両銘柄に関しては、外資系証券などの手口による貸株市場を経由した空売りが積み上がっており、その買い戻しが加速したもようだ。

■日シス技術 <4323>  1,689円 (+201円、+13.5%)

 東証プライムの上昇率6位。日本システム技術 <4323> [東証P]が7日ぶり急反騰。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を200万株(自己株式を除く発行済み株数の8.06%)、または25億円としており、取得期間は7月1日から来年6月25日まで。中期経営計画で掲げた総還元性向50%以上の達成に向けた施策の一環として実施するとしている。

■東洋エンジ <6330>  2,155円 (+219円、+11.3%)

 東証プライムの上昇率8位。東洋エンジニアリング <6330> [東証P]が急反騰。高市早苗首相は中国によるレアアース輸出規制の動きを背景に、国産レアアース確保に国策として力を入れる構えを明確に打ち出している。また、今月15~17日にフランス東部エビアンで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、高市首相はレアアースを含む重要鉱物の「共同備蓄連携構想」を提案し、今後フランスなどとも連携を強めていく方向にある。そうしたなか、政府は2027年に、南鳥島沖の海底レアアース開発計画で産業規模での実証に着手することが伝わっている。1日350トン以上の泥の採取や運搬、精錬を想定し、きょう29日に関係閣僚らに指示すると報じられた。東洋エンジは海洋研究開発機構の委託で深海底からのレアアース泥回収システムの技術開発に携わっており、南鳥島沖でのレアアース泥採掘事業に参画していることから、関連有力株として物色の矛先が向いた。

■丸一管 <5463>  1,869.5円 (+159.5円、+9.3%)

 丸一鋼管 <5463> [東証P]が続急伸。株価は一時、前週末に比べ14%強上昇の1955.5円まで買われ最高値を更新した。大和証券は26日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は1167円から1900円に見直した。データセンターや 半導体製造装置向け製品が好調なことを評価している。同証券では、27年3月期の連結営業利益を従来予想の320億円から393億円(会社計画369億円)に見直した。28年3月期は401億円と予想した。半導体製造装置向けを中心とした丸一ステンレスの販売数量増加、データセンター用途などを背景とする米国構造用鋼管需要の好調などを織り込み直した。配当性向の引き上げや自己株式取得など株主還元強化も評価している。

■エムアップ <3661>  704円 (+59円、+9.2%)

 エムアップホールディングス <3661> [東証P]が続急伸。前週末26日取引終了後、これまで非開示としていた27年3月期連結業績予想について売上高を360億円(前期比13.5%増)、営業利益を58億円(同15.9%増)と発表した。コア事業への注力による収益モデルの明確化とグローバル展開を含む各施策の業績への影響度について、現時点で一定の合理的な算出が可能となったため。前期に続き売上高、営業利益とも過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが入った。

■上組 <9364>  5,179円 (+401円、+8.4%)

 上組 <9364> [東証P]が続急伸。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を420万株(自己株式を除く発行済み株数の4.25%)、または150億円としており、取得期間は7月1日から来年2月24日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするために実施するとしている。

■DG <350A>  780円 (+50円、+6.9%)

 デジタルグリッド <350A> [東証G]が4日ぶり急反発。東京証券取引所が前週末26日の取引終了後に、同社株を29日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も29日約定分から同社株を貸借取引対象銘柄に追加している。

■Jフロント <3086>  3,477円 (+215円、+6.6%)

 J.フロント リテイリング <3086> [東証P]が4日続急伸。前週末26日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資顧問会社3Dインベストメント・パートナーズによる株式保有割合が5.10%から6.35%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「純投資、及び状況に応じて発行会社の中長期的な企業価値の向上を目的に、発行会社の取締役会、取締役、経営陣その他の関係者との間で建設的な対話や取締役会、取締役、経営陣その他の関係者に対する助言・提案などを行うこと」としており、報告義務発生日は19日となっている。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース