梅雨がやってくると注意しなければいけないのが、五月病ならぬ『六月病』だ。一体どんな症状が出るのか、そして注意点を医師に聞いた。

■疲労蓄積・気象の影響…六月病に注意

街で聞いてみても多くの人が「知らない」と答えた『六月病』。

新しい環境からくるストレスが原因で発症する五月病は良く知られているが、六月病はどんな状態のことを言うのか。

万代メディカルクリニックの茂木崇治医師に聞いた。

「適応障害だとか自律神経の乱れみたいなものがこの時期に起こるものとして六月病と呼ぶことが多い。気象病とも言う。4月から頑張って生活してきた疲れがこの梅雨の前、梅雨入りの頃にどーっと出てきて、特に日曜の夜が憂鬱だったり、朝起きられないとか、学校や職場に行きたくないというネガティブな気持ちに自分の体も押しつぶされそうな状況」

新生活で蓄積した疲労がピークに達することでだるさや気持ちの落ち込みなどが出る六月病。

街でも「最近暑いし、雨が降る前は頭痛くなる」「雨で気分が乗らないというのはある」「大学1年生で1人暮らしが始まった。やる気は4月に比べたら落ちちゃったかも…」など気象による頭痛や気分が落ち込みやすいと感じる人も多いようだ。

こうしたことも六月病と関係があるのか?

茂木医師は「低気圧で自律神経が乱れたり、日照不足でそのセロトニンが低下して元気のホルモンが足りなくなったりする。湿度が高くて過ごしづらい日がムシムシして続き始めている」と説明。

また、近頃の急激な気温の上昇に体がついていけないことも。

ほかにも、六月は祝日がないため休みまでが長く感じ、疲れが取れにくいのも原因の一つとされている。

■「頑張りすぎず十分休んで」 不調長引く場合は受診を

では、どのように予防・解決すればよいのか。

茂木医師は「まずは十分に休むこと。真面目に生活している方ほど六月病を発症しやすいと思う。頑張りすぎなくていいよと自分自身を許してあげるというのが非常に大事」と話す。

そのほか、朝に光を浴びてセロトニンの分泌を促し、軽い運動をすることなどが効果的だという。

熱がないのに倦怠感が2週間以上続く、夜中に起きてしまうことが10日以上続くといった症状がある場合は医療機関の受診がおすすめだと茂木医師は話す。

「六月病というのは気の持ちようではなく、誰にでも起こりうるような心の反応。不調のサインに気づいたらいつでも相談していただければいいし、早めに休むことが大事」

新生活に慣れてきたと感じてもこれからの時期は自らの体調に目を向け無理をしないことが重要だ。