20得点でも吹く逆風…トンネルを抜けた上田綺世に向けられる厳しい視線「2ゴールだけで帳消しにはできない」

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上田に約3か月ぶりのゴールが生まれた(C)Getty Images

 日本人ストライカーがようやく長いトンネルを抜けた。

 オランダエールディビジ第26節でフェイエノールトの上田綺世がアウェーのNACブレダ戦で2ゴールを決め、シーズンでの得点数を20に伸ばした。上田にとっては昨年12月以来となるゴールであり、得点ランキングトップの座を確かなものにする、見事なパフォーマンスを披露した。

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 19分、右コーナーキックのボールにファーサイドで反応した上田は、相手ディフェンスとの競り合いから飛び込むような体勢で頭で合わせネットを揺らした。実にリーグ戦9試合ぶりのゴールで先制点をもたらした。その後、両チーム得点の奪い合いとなり、2-3で迎えた52分、またも上田が味方からのクロスをヘディングで押し込み、この試合2点目。今度は同点に追いつく貴重なゴールとなった。

 試合は3-3の引き分けに終わり、チームは勝利こそならなかったものの、上田の久々のゴールは現地でも大きなニュースとして報じられている。

 スポーツサイト『ESPN』オランダ版では、「ウエダにとってこのゴールは大きな意味を持つ。今年に入っての初ゴールであり、これで得点から遠ざかっていた期間にも終止符が打たれた」と賛辞を並べており、「ウエダは長く待ち続けた2026年初ゴールの後、このブレダの試合でもう1点を追加した。これが今季20ゴール目となった」として、複数得点を称えている。

 また、フェイエノールトの情報を発信する『FR-Fans.nl』も背番号9のプレー内容をレポート。「ウエダがふたたび調子を取り戻した」と評するとともに、「前回のゴールは昨年まで遡り、その後ははっきりした理由がないまま何度か先発から外されていた。『コンディションが完全ではない』という見方があったためだ。しかし今、日本人ストライカーはエールディビジ得点王としての実力を改めて証明した」などと綴っている。

 とはいえ、この3か月間、不振とも囁かれていた中で、ファンからの批判は強まっている。SNS上では、「ようやく結果が出た」「数字だけを見れば十分な仕事をした」と一定の評価を与える声が見られるものの、「ゴール以外で試合に与える影響が小さい」「数か月間の内容を、2ゴールだけで帳消しにはできない」といった厳しい指摘も少なくない。さらに、上田を擁護するファン・ペルシ監督の発言や起用法に対しても、「感情的すぎる」「身内びいきではないか」と疑問を呈する声が上がっているほどだ。

 日本を代表するストライカーは、この“逆風”を跳ね返せるのか。シーズンの終わりが近づく中で、ここからさらに得点を量産する姿を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]