動画「AGI、ASIの計算爆発において、計算をどう選択するかの自由意志論」では、脳科学者の茂木健一郎氏が人工知能の未来について実に示唆的な視点から語った。茂木氏は、シンプルなエージェントが「できることが限られている」一方で、計算ステップが増えていくことで、AGI(人工汎用知能)やASI(人工超知能)が指数関数的に進化し、「計算できる範囲が広がっていく」と説明。これにより、これからの人工知能がどんな計算を選んで実行するかが極めて重要なテーマになると指摘した。

茂木氏は「AGIやASIは、通常、単数の名詞として語られるが、その一つのエージェントが指数関数的に計算力を増していく」と述べ、その中で「何の計算をするのか」が大きな問題になることを強調する。また、「インスタメンタルコンバージェンス(道具的収束)」や「身体性」がAIの計算にどのような拘束条件や制約を与えるかにも言及。「身体表現としてロボットに実装したとき、現実の四次元空間で何を運動として実行するかが問われる」と語った。

さらに、茂木氏は「可能な計算の位相空間対、実際に実行される計算の位相空間の比がどんどん小さくなっていく」とし、「そのときどの計算を選ぶのかという自由意志の問題が極めて重大になる」と論じる。従来の「ボタン押し課題」や「二つのスリット」など限られた選択肢の中での自由意志論を超え、「ものすごく選択肢が大きくなった条件の中での選択論・自由意志論」に話が発展していく必要性を訴えた。

動画の締めくくりとして茂木氏は、「そのあたりをやっぱり十分に我々考えておく必要があるんだろうと私は思います」と語り、AGI・ASI時代の選択と自由意志について真剣に考えるべき時が来ていることを改めて呼びかけた。

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