声優の花守ゆみりさんが11月1日、「膝蓋骨亜脱臼及び半月板損傷」と診断され、アニメ「Re:ステージ!ドリームデイズ♪」の伊津村陽花役を17日開催のライブをもって卒業することが、所属事務所から発表された。

担当医からは、膝に負担がかかる可能性のあるパフォーマンスの禁止を伝えられたという。「Re:ステージ!」プロジェクトとも協議を重ねたが、卒業ということになった。(文:石川祐介)

「作品やキャラクターと現実の融合の限界を見たような気がする」

アニメの役の卒業といえば、「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ役を長年務めた矢島晶子さんが、「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」という理由で、今年1月に卒業したことは記憶に新しい。

ただ、作中で役を表現することに難しさを覚えて卒業した矢島さんと、膝を故障して卒業する花守さんとでは前提が全く違う。異例の事態と言って良いだろう。

ヤフーニュースのコメント欄では、「ゆっくり休んでまたファンの前に元気な姿を見せてもらいたい」と応援する声が見られたが、一方で、このような形で配役が変更する昨今のアニメ業界に困惑する人も少なくない。

「いつも思いますが声優にいろいろ求め過ぎてると思います」
「作品やキャラクターと現実の融合の限界を見たような気がする」
「声優が声優じゃ無くなっている。ライブやらステージやら声優アイドルじゃないと使ってもらえない現状」

ラブライブ声優がドクターストップをかけられたことも

「ラブライブ!」の絢瀬絵里役で知られる人気声優の南條愛乃さんも、2015年に花守さんと同じ「膝蓋骨亜脱臼及び半月板損傷」になったため、ダンスなどの膝に負担のかかるパフォーマンスがしばらく禁止されていると報告。同年末のNHK紅白歌合戦に「ラブライブ!」として出演が予定されていたが、泣く泣く辞退した過去がある。

「ラブライブ!」や「アイドルマスター」などのアイドルアニメが人気を博し、声優がステージ上で激しいダンスをする光景を見ても、疑問に持つ人は少なくなった。ただ、その結果として役を卒業してしまっては、ファンとしてもやりきれない気持ちになってしまう。"声優のマルチタレント化"も少し考えたほうがいいかも知れない。