成蹊学園と極地研と連携、ユネスコが推奨する「ESD」って何?
成蹊学園は体験・観察型の理科・環境教育の伝統があり、2018年4月に「サステナビリティ教育研究センター」(ESDセンター)を開設。同センターフェローに極地研の複数の研究者が就任した。
ここ数年は極地研の協力で、成蹊小学校での「地球と宇宙 特別授業」や、学園全体での「オーロラと宇宙シンポジウム」を実施。南極・昭和基地との中継など“本物に触れる環境教育”で効果を上げている。
持続可能な社会づくり担い手を育む教育(ESD)とは
Q ユネスコが推奨するESDの狙いは。
A 一つは持続可能な開発に関わる価値観(人間・環境・多様性の尊重や機会均等)の共有だ。あわせて多面的・総合的なものの見方、情報・データの分析力、コミュニケーション・リーダーシップ力を持つ人材を育成する。児童から学生まで、教育の各段階に合わせて行われる。
Q 大学ならESDの高度リーダーの人材育成だね。
A ESDは地域開発や環境と密接で、十数の大学がESDのセンターやコースを設置している。地域再生のリーダーを育てるのが典型だ。国際社会に目を向けると地域研究や紛争、途上国援助に携わる文系から、留学生を含めて実践的な農学や工学の理系まで関わってくる。
Q 広範にとらえられている印象だ。
A 教育系大学ではESDのための教員養成や、教育システムの研究も対象になる。いずれもボランティアやインターンシップ(就業体験)など実社会との交わりが特徴だ。ユニークなところでは、大学評価でESD活動に注目するモデルづくりもあるよ。
