フアン・マヌエル・イトゥルベとローマの間には、おそらく愛情がほとばしることがなかった。そして今、その物語は終わりを迎えた。イトゥルベはイングランド、ワトフォードへと移籍する。

だが、旅立つ前に、彼はローマサポーターにあいさつをした。フェイスブックにメッセージを残している。彼のゴールで勝利した昨季のダービーでの写真を載せつつ…。

「僕のこれからの決断や、僕の今後に関して決まることは別にして、ローマの街とローマサポーター全員に愛情あるあいさつをしたかった」

「残念ながら、望んでいたようにはいかなかった。誰よりも苦しんだのは僕だ。人生における失望や敗北には、成功や勝利のときと同じように、威厳をもって立ち向かわなければいけない」

「唯一確実なのは、誇りと名誉をもってローマのユニフォームを着たということだ。僕は常に100%を尽くし、決して出し惜しみしなかった。このユニフォームのために苦しみ、喜んできた。でも、人生では勇気を持ち、謙虚になって、立ち上がり、自分を信じ続ける必要がある」

「きっと、僕のは『また会おう』だ。そのときは、かつてないほど強くなって戻ってくる。僕が常に敬意を払ってきたこのカラーを決して忘れない」

「クラブ、テクニカルスタッフ、特に難しい時期でも僕を常に支えてくれたワルテル(・サバティーニSD)に感謝している。でも何よりも、チームメートに感謝しているよ。彼らの幸運を祈っている。永遠に、フォルツァ(頑張れ)、ローマ」