欧州5大リーグのすべてで勝利を手にするのは、誰にでもできることではない。だが、カルロ・アンチェロッティ監督は、普通の指揮官ではないのだ。彼はミランでイタリアを、チェルシーでプレミアリーグを、レアル・マドリーでスペインを、パリ・サンジェルマン(PSG)でリーグアンを制してきた。そして、バイエルン・ミュンヘンで最後を締めくくるかもしれない。特別に魅力的な挑戦だろう。

すでに誘いはあるようだ。それは、ペップ・グアルディオラ監督が続投を迷っているからでもある。もしもグアルディオラ監督が今季終了後に退任する場合、後任候補となるのはアンチェロッティ監督かもしれない。

ドイツ『Sport 1』が報じたところによると、アンチェロッティ監督とバイエルンの交渉はすでに具体定期なものだという。バイエルンは、アンチェロッティ監督がPSGを去った2013年からすでに彼を狙っていたそうだ。だが、最終的にはグアルディオラ監督が就任した。

グアルディオラ監督はブンデスリーガでうまくやっている。リーグ戦で2連覇し、今季も開幕から9連勝だ。だが、チャンピオンズリーグ(CL)では2年連続でベスト4敗退に終わっている。2014年はアンチェロッティ監督率いるレアルに、昨季はバルセロナに敗れた。

バイエルンはアンチェロッティ監督に正式なオファーを出す前に、グアルディオラ監督の最終決定を待っているようだ。クラブは数カ月前まで、10月までにグアルディオラ監督の進退が決まると言われていた。だが先日、カール=ハインツ・ルンメニゲCEOはこう述べている。

「我々が永遠に待てるわけではないことを、グラウディオラも分かっていると思う。5月になってから決めるまでバイエルンが待つようになることはしないはずだ。それは遅すぎる。2015年中に決断すると想像しているよ」

『Bild』は、バイエルンがグアルディオラ監督に契約を延長するよう説得していると報じているが、時間はなくなってきている。

グアルディオラ監督がシーズン後に退団するかもしれない理由の一つが、サポーターからの批判だ。バイエルンのサポーターは、夏にバスティアン・シュバインシュタイガーが売却された際、「グアルディオラ、あんたはオレたちのアイデンティティーを壊した」と横断幕を掲げており、チームの魂を奪われたと感じている。グアルディオラ監督はこういうことにうんざりしているのかもしれない。

もう一つの理由は、グアルディオラ監督本人に関することだ。彼は常に新たな刺激を求める。バイエルンではチャンピオンズリーグ以外のすべてに勝利し、プレー内容に関してもチームを変えた。

最後が、プレミアリーグへの挑戦だ。グアルディオラ監督のコレクションには、プレミアリーグのトロフィーがない。マンチェスター・シティでは、旧友のフェラン・ソリアーノやチキ・ベギリスタインが働いている。

時間が経てば経つほど、アンチェロッティ監督がバイエルンへ向かう可能性は高まっていくかもしれない。