なんか小さい2000GT!(Photo:山岡オート)

写真拡大

伝説の名車2000GT、現在は「億超え」も当たり前に

 1967年に誕生したトヨタ「2000GT」は、日本の自動車史に残る名車としていまなお多くの人々に語り継がれています。

 いわゆる「ロングノーズ・ショートデッキ」の流麗なシルエットをもつ2000GTは、トヨタとヤマハ発動機の共同開発による2リッターの直列6気筒エンジンが搭載されました。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ「“ニセ”2000GT」です! 画像で見る(22枚)

 さらに、前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションや専用設計の鋳造マグネシウムホイールなど、当時最先端の技術が数多く採用されていたことも、2000GTの大きな特徴です。

 その結果、2000GTの最高速度は220km/hにもおよぶなど、当時の欧米のスポーツカーと互角以上のパフォーマンスを実現していました。

 また、ローズウッドを使用したインストルメントパネルなど、2000GTの工芸品のようなインテリアを高く評価する声も少なくありません。

 ただ、2000GTの新車価格は238万円と、当時の大卒初任給のおよそ100倍でした。

 そのため、当初の販売目標であった1000台には遠くおよばず、実際に生産されたのは351台程度となりました。

 そうした希少性から、現在の2000GTの相場は年々増しています。

 たとえば、2022年3月に米国で開催されたオークションでは、2000GTの試作車が253万5000ドル(約4億1300万円)という日本車史上でも稀に見る超高額で落札されています。

 また、それ以外の個体も「億超え」が当たり前となっていることから、一般のユーザーが2000GTを手に入れることはもはや不可能に近くなっています。

「手ごろな2000GT」の正体は?ベース車両は…

 そのようななか、大手中古車検索サイトには手ごろな値段の「2000GT」が登場し、話題を呼んでいます。

 岡山県岡山市の「山岡オート」で販売されているこの2000GTは、1996年式のマツダ「ロードスター」の5MT仕様をベースとしたレプリカです。

 レプリカとはいえ、2000GTの特徴である流麗なシルエットはしっかりと再現されており、一見するとロードスターがベースモデルであるとは感じられません。

 また、リトラクタブルヘッドライトについても、ロードスターのものをうまく利用して再現されています。

 リアはロードスターの雰囲気が色濃く残っていますが、2000GT風のテールライトが2000GTらしい「味」を出しています。

 インテリアは基本的にロードスターのものが流用されていますが、特別仕様車がベースのため、ベージュのレザー調シートやMOMO製のステアリングなどが備わっています。

 山岡オートの担当者によれば、この2000GTのレプリカはオートオークションで仕入れたものといいます。

 来店したユーザーからは「こんなクルマは見たことがない」といった驚きの声が多く寄せられているようです。

※ ※ ※

 2026年7月現在、この2000GTのレプリカの車両本体価格は1000万円に設定されています。

 ベース車両から考えるとかなり高額に見えますが、2000GTのレプリカのなかには3000万円を超えるものもあることから、1000万円という価格も決して高すぎるということはないのかもしれません。