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 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会1次リーグF組の最終第3戦が25日(日本時間26日)に行われ、日本はスウェーデンと1―1で引き分け、勝ち点5の同組2位で3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。平日の通勤・通学時間帯での開催を前に、企業や学校で観戦しやすい環境を整える動きが見られたが、元日本代表の本田圭佑がアンバサダー兼社外取締役を務める大手家具ブランド「CAGUUU」(カグー)は、午前中を在宅業務、午後を出勤とする異例の対応を取った。

 きっかけは本田のSNSの投稿だった。スウェーデン戦を前に「日本中の経営者の皆さん、すみません。出勤時間の調整を宜しくお願い致します」と呼びかけ、大きな反響を呼んだ。CAGUUUでは、この投稿を目にしたマーケティング担当社員が代表の中村勇輝氏に相談したところ、わずか約3分で“緊急決定”。翌朝、SNSで「代表判断で、6/26(金)は午前在宅・午後出勤に緊急決定しました」と発表すると、投稿は3万件を超える「いいね」を集めるなど話題となった。

 代表に相談したマーケティング部総括の吉岡裕美さん(30)は「スタートアップ企業ならではのスピード感があった」と振り返る。当日は自宅でスウェーデン戦を観戦し「社長が3分で決断し、発信につながったのがうれしかった」と笑顔を見せた。マーケティングを担当する熊谷笑美さん(30)も自宅で試合を観戦しながら、同社のSNSを運用したという。投稿への反応を気にしながらの観戦となり「正直、試合の内容よりも、本田さんの言葉ばかりが耳に入ってきました」と苦笑した。

 本田とは3カ月に1回オンラインで打ち合わせを行っているという。吉岡さんは「弊社の近況報告はもちろん、アンバサダーとして商品のビジュアルをチェックしてもらったりしています。新製品のオフィスチェアが完成した際には本田さんのオフィスにお送りし、愛用していただいています」と明かした。

 緊急対応を受け、当日の午前中は社員全員が在宅勤務。午後も在宅勤務を希望した社員の要望に応じるなど、柔軟な対応を取った。社員からの反響も良く、店舗運営マネジャーの胡岸平さんは「言葉には出さずとも、みんなとても笑顔でした」とコメント。在宅勤務のメールを目にした瞬間は「久々に興奮した」といい「午前中はサッカー観戦をして、午後から出社するという仕事のメリハリは、弊社の良いところ」と話した。