「トレンドに合わせて進化」年間200万個売れる食パンの裏側。大手スーパー内のパン屋は“専門店顔負け”だった
「スーパーのパンだから…」そんな先入観を持っている人ほど、ひと口食べれば驚くかもしれません。

 現在、首都圏と近畿圏を中心に展開する大手スーパーマーケット『ライフ』のインストアベーカリー「小麦の郷」が、「専門店顔負けの美味しさ」と注目を集めています。

 カラダに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランド「BIO-RAL(ビオラル)」などでも知られるライフですが、実は店内製造の総菜やベーカリーの評価が非常に高いスーパーでもあります。「小麦の郷」では、年間200万個以上売れる大ヒット商品「ホテルブレッド」をはじめ、店内で焼き上げる本格的なパンがずらりと並びます。

 今回は実際に店舗を訪問し、人気の理由や製造のこだわりを取材。売れ筋のパンも実食してみました。

◆『小麦の郷』とは

 かつてスーパーのパン売り場といえば「安いけれど味はそこそこ」というイメージを持つ人も少なくありませんでした。しかし、「小麦の郷」では専用窯を導入し、店内でパンを焼き上げているのが最大の特徴です。

 店内のボードには焼き上がり時間を掲示し、ホカホカの焼きたてを味わってもらうための工夫も。

 さらに、食パン、菓子パン、サンドイッチなどカテゴリーごとに専門のバイヤーがおり、毎月季節の素材を使用した新作を多数展開しているため、いつ訪れても飽きない売り場づくりがされています。

 店舗によっては専用のピザ窯を設けており、導入店舗ではより本格的で、もちもち食感のピザを提供しています。

◆担当者に聞いた、「小麦の郷」人気の理由

――「小麦の郷」はいつ頃から展開されたのでしょうか?一般的なスーパーのベーカリーとの違いも教えていただけますか。

「1990年からスタートしています。店内で一部粉から手作りしている商品もあるなど、専門店のような本格的な展開が強みです」

――「専門店品質」を目指されるうえで、特にこだわっていらっしゃるポイントを教えてください。

「商品それぞれに合う素材や製造方法にこだわりつつ、どの店舗でも同じ品質の商品をご提供できる仕組み作りを徹底しています」

――年間200万個以上も売れる「ホテルブレッド」は、どのような背景で誕生したのでしょうか?

「ホテルの朝食で出るようなバターの香りや、ふわふわ食感を目指したロングセラー商品です。その時々のトレンドに合わせて、食感や甘さ、バターの香りを強めるなど、リニューアルを重ねることでロングヒットに繋がりました」

――毎月新商品を出されている背景についても教えていただけますか。

「その時期の旬の食材や季節感を感じられる商品を毎月新発売することで、お客様が季節を感じられ、飽きることなく『小麦の郷』の商品をお召し上がりいただけるよう工夫しています」

――パンの焼き上がり時間について、何か工夫されていることはございますか?また、焼きたての香りによる反響はいかがでしょうか。

「焼き上がり時間は、お客様のご来店ピークに合わせて設定しております。パンの焼きたての香りは購買意欲を掻き立てますので、出来立てが並んだ際は店内放送でお知らせすることもあり、お客様に大変ご好評いただいています」

――お客様からのリピート率が高い人気商品がございましたら教えてください。

「ホテルブレッド、手包みビーフカレーパン、サーターアンダギーなどはリピート率が高いです。シニア層のお客様には『北海道産小豆の粒あんドーナツ』も人気です」

――今後力を入れていきたい商品カテゴリーがあればお伺いしたいです。

「ランチ時に人気のサンド系商品は現在も力を入れており『こだわりのソースかつサンド』など大人気ですが、今後まだまだ需要があると考えています」