首位発進の紀平梨花【写真:Getty Images】

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紀平が圧倒的な演技で世界最高得点マーク

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが6日(日本時間7日)、カナダ・バンクーバーで開幕。女子のショートプログラム(SP)では紀平梨花(関大KFSC)が完璧な演技を披露。82.51点の今季世界最高得点をマークし首位に立った。2位は77.93点で平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)。坂本花織(シスメックス)は70.23点で4位。宮原知子(関大)は67.52点で6位だった。

 紀平はドビュッシーの「Clair de Lune」のメロディーに乗せて優雅に、そして力強く舞った。冒頭の代名詞トリプルアクセルを完璧に決めると、3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションも綺麗に着氷。最後の3回転ルッツも決めた。演技後は日の丸が揺れる中、万雷の拍手。会心のスケーティングに16歳の超新星からはガッツポーズも飛び出した。

 キス・アンド・クライで82.51点の確認すると信じられないといった表情を浮かべた紀平。ザギトワがロステレコム杯で記録した80.78点を上回る世界最高得点だ。技術点(TES)は圧巻の47.36点だった。この日行われた男子のSPに交じっても、男子のキーガン・メッシング(カナダ)の79.56点を上回る驚異的な得点だ。バンクーバーの地で紀平が歴史を作った。

【女子SP順位】
1位 紀平梨花 82.51点
2位 アリーナ・ザギトワ(ロシア) 77.93点
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) 70.65点
4位 坂本花織 70.23点
5位 ソフィア・サモドゥロワ(ロシア)68.24点
6位 宮原知子 67.52点(THE ANSWER編集部)