うつ病で働けず、生活保護を受給しています。治療を続けていますが復帰できる見込みはありません。治らない場合は永続的に生活保護を受け続けることはできるのでしょうか?

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うつ病で働けず、生活保護を受けていると、「このまま治らなかったら打ち切られるのでは」と不安になるかもしれません。生活保護には、病気が長引いたら何年で終了という一律の期限はありません。   資産や収入を活用しても最低生活費に足りず、病状により働くことが難しい状態が続くなら、保護を受け続けられる可能性があります。ただし、治療や申告、ケースワーカーとの連絡は大切です。

生活保護に一律の受給期限はない

生活保護は、生活に困窮する人に対し、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を助けるための制度です。厚生労働省は、資産や能力などを活用してもなお生活に困る人に、必要な保護を行う制度だと説明しています。
そのため、「受給開始から何年たったら終了」「病気が治らなければ打ち切り」という単純な制度ではありません。大切なのは、今も保護が必要な状態かどうかです。
うつ病で医師から就労困難と判断され、収入や資産がなく、家族からの援助も受けられない場合は、生活保護の対象になり得ます。治療が長引いても、要件を満たしていれば保護が続く可能性があります。
ただし、生活保護は「永続的な年金」ではありません。定期的に収入、資産、健康状態、就労可能性などが確認されます。状態が変われば、保護費の額や支援内容も変わります。

働けない場合は医師の診断と治療継続が重要

生活保護では、働ける能力がある人には、その能力に応じて働くことが求められます。一方で、病気や障害により働けない人にまで、無理な就労を求める制度ではありません。
厚生労働省の説明でも、能力の活用については、働く能力の有無、働く意思、実際に就労の場を得られるかを見て判断するとされています。うつ病で働けない場合は、医師の診断書や通院状況が重要です。
復帰の見込みがない、または長期療養が必要と言われているなら、その内容をケースワーカーに伝えましょう。就労指導を受けてつらい場合も、「働きたくない」のではなく「今は医師から就労困難と言われている」と説明することが大切です。
生活保護法第60条には、被保護者は「自ら、健康の保持及び増進に努め」と記載されています。治療に専念することも生活保護受給者の義務です。
治療を中断すると、病状の確認が難しくなり、支援方針も立てにくくなります。通院、服薬、休養、必要な福祉サービスの利用を続けることが、自分の生活を守ることにつながります。

障害年金や福祉サービスも確認する

うつ病が長く続き、働けない状態が続く場合は、生活保護だけでなく、障害年金の可能性も確認しましょう。障害年金は、病気やけがで生活や仕事に制限がある場合に受け取れる公的年金です。初診日や保険料納付要件、障害の程度などの条件があります。
障害年金を受け取れるようになると、その分は収入として生活保護費から差し引かれます。ただし、生活保護から完全に外れるかどうかは年金額と最低生活費の差で決まります。障害年金だけで生活費に足りなければ、差額を生活保護で受ける場合があります。
また、精神障害者保健福祉手帳、自立支援医療、訪問看護、就労移行支援、地域活動支援センターなど、生活を支える制度もあります。すぐに働けなくても、日中の居場所や相談先ができるだけで、生活は安定しやすくなります。
ケースワーカーに不安を伝え、主治医、相談支援専門員、精神保健福祉士などを巻き込むと、就労だけに偏らない支援を受けやすくなります。

まとめ

うつ病で働けない状態が続いても、生活保護には一律の受給期限はありません。資産や収入を活用しても最低生活費に足りず、病状により働くことが難しいなら、保護を受け続けられる可能性があります。
ただし、生活保護は定期的に状況を確認する制度です。収入や資産の申告、通院、医師の診断、ケースワーカーとの連絡を大切にしましょう。働けない理由をきちんと伝えることで、無理な就労指導を避けやすくなります。
長期化する場合は、障害年金や福祉サービスも確認してください。生活保護は最後の支えですが、ほかの制度と組み合わせることで生活を安定させやすくなります。
治らない不安を一人で抱えず、主治医とケースワーカーに相談しながら、今できる生活の整え方を考えていきましょう。
 

出典

厚生労働省 生活保護制度
e-Gov 法令検索 生活保護
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー