(C)2026 MARVEL

写真拡大

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次なる超大作、された。ニュー・アベンジャーズ、ファンタスティック・フォー、歴代『X-MEN』のヒーローたちが一堂に会し、ロバート・ダウニー・Jr.演じるドクター・ドゥームが圧倒的な脅威として立ちはだかる。

わずか約2分半の映像には、インカージョンと思われる世界崩壊の危機、アベンジャーズとX-MENの衝突、TVAのカードを手にしたロキ、そしてムジョルニアと共に帰還するスティーブ・ロジャースなど、重要な手がかりが次々と盛り込まれた。それぞれのカットは何を意味し、本作ではどのような戦いが描かれるのか。予告編から読み取れるポイントを詳しく見ていこう。

『X-MEN』と『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』世界がインカージョン崩壊か

映像冒頭では、『X-MEN』シリーズの象徴的な舞台である「恵まれし子らの学園」が荒廃した状態で登場。プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアが、窓の外から巨大な天体らしきものが世界に衝突しようとする様子を見ている。

明らかに悲壮感のあるカットだが、これはコミックで描かれたマルチバース同士の衝突「インカージョン」と解釈できる。『X-MEN』ユニバースのうちの一つが、別のユニバースと衝突して消滅しようとしている可能性がある。

これは2026年1月に公開されたに連なるものだ。プロフェッサーXは、かつての因縁であるマグニートー/エリック・レーンシャーと手を取り合い、迫りくる死を覚悟するような笑みを互いに浮かべていた。

同様に映像の1:22では、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のヒューマントーチ/ジョニー・ストームが、おそらくインビジブル・ウーマン/スー・ストームと抱擁しながら、冒頭のプロフェッサーXが見ているものと同じ色の光の壁を背中に浴びている。彼らは、インカージョンによる世界の消滅を避けることができず、最後の願いを託して別世界へ、つまりMCUの神聖時間軸であるアース616へと時空を超えたのかもしれない。もしかすると、『X-MEN』世界と『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』世界が衝突するのだろうか?

ドクター・ドゥームの登場、「決断」の時が迫る

アイアンマン/トニー・スターク役を演じたロバート・ダウニー・Jr.による新たな敵、ドクター・ドゥームがついに姿を見せた。映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025)ミッドクレジットシーンでのわずかな登場に続くお披露目だ。ダウニー・Jr.はトニー・スタークとは全く異なる話し方で、ドゥームの威厳を重厚に演出。「今日が終わるまでに、想像を絶する決断を迫られる」とのセリフからは、世界の危機が思っていたよりもずっと間近に迫っていることを感じさせられる。

ヒーロー集結、ソーがリーダーに

新たなロゴがあしらわれたニュー・アベンジャーズ・タワーに、ファンタスティック・フォー、ニュー・アベンジャーズ、アントマン/スコット・ラング、キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン、ソーが集結。ファンタスティック・フォーは別のユニバースから時空を超えてやってきたことになる。

アベンジャーズのオリジナル・メンバーにして「BIG3」の1人であるソーがリーダーとなっている点がポイント。クリス・ヘムズワースが演じるソーは過去の単独作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)『ソー:ラブ&サンダー』(2022)でコメディ色を強めたが、本作では一転してシリアスなトーンとなっている。トニー・スタークもスティーブ・ロジャースもいなくなった今、ヒーローたちをまとめて脅威に立ち向かわせる役目は、彼にこそ相応しいだろう。

ソー VS ドクター・ドゥーム

ソーはかつて強力なヒーローたちと共に帝王サノスとの死闘に挑み、そして勝利した。そのソーが、「かつての敵もその脅威も、今回と比べれば恐るに足りない」とまで言うのがドクター・ドゥームである。

映像では、終末世界でソーがドゥームにストームブレイカーを振りかぶる。ところがドゥームはまったく動じず、たったの二本指で攻撃を防いでいる。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)でヘラによってムジョルニアを砕かれたカットや、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のワカンダでサノスを仕留め損ねたカットを思い出すだろう。おそらくソーはここでドゥームにあっさりと敗北し、その強大さを思い知ることになる。

(C)2026 MARVEL

ただし今回のソーは、敗北によって意気消沈するのではなく、ヒーローたちに団結を呼びかける展開が考えられる。でソーは、愛娘ラブのために「新たな敵を倒し……あの子の元に帰りたい。戦士ではなく、守る者として」と誓っている。本作では父として成長し、リーダーとして振る舞うことになるようだ。ニュー・アベンジャーズ・タワーでヒーローたちに語る場面は、一度ドゥームに単独で戦いを挑んで敗れた後なのだろうか。

スーパーヒーロー超大戦

ただしヒーローたちは最初、立場の違いを乗り越えられずに内戦を始めてしまうようだ。映像では、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)で世界から剪定され“虚無”世界に落ちていたガンビット/レミー・ルボーと、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のシャン・チーがまさかの戦闘。恵まれし子らの学園を思わせる屋敷内で、別のカットではX-MENのミスティーク/レイブン・ダークホルムと、ファンタスティック・フォーのうちの誰か(体格的におそらくザ・シング/ベン・グリム)もいる。

さらに別カットでは、ミスティークがエレーナ・ベロワと戦闘していたので、ニュー・アベンジャーズも居合わせていそうだ。また、01:26でのキャプテン・アメリカの背景も同じ屋敷の中に見える。

ここでは、ソーの「くだらない争いはやめろ」とのボイスオーバーがある。合流当初は互いに警戒して対立していたところ、より深刻な脅威の到来を知るソーが彼らをまとめ上げる展開となりそうだ。

ロキ再登場、その姿に注目

01:02にはロキも姿を見せている。ドラマシリーズ「ロキ」シーズン2では「物語の神」となったロキだが、このカットではTVAの職員姿で、自身の写真が使われたTVAのカードを手にしている。カードの裏には、ユグドラシルの木のようなイラストが描かれている。

では「物語の神」の姿のロキがあったことから、『ドゥームズデイ』では「ロキ」シーズン2全体の出来事を踏まえた流れになっているだろう。そうであればここでのロキは、一時的に肉体を投射したか、時間移動能力によって現れたのかもしれない。もしかしてスティーブ・ロジャースの帰還も、TVAから時間軸を見守るようになったロキによる采配なのだろうか……?

スティーブ・ロジャースの帰還と変貌

そのスティーブ・ロジャースである。映像の最後、脅威に打ち勝つためには「奇跡」が必要と語るソーが対面するのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で打倒サノスに使用した各時代のインフィニティ・ストーンを元に戻すため時間の旅に消え、そのまま個人の人生をまっとうするため引退していたスティーブ。「Hey pal」と懐かしい声と共に、普段着姿のまま、ソーのムジョルニアを手に取ってみせる。

(C)2026 MARVEL

髪を伸ばし、髭を蓄えた姿は、で我が子を抱いていた様子から大きく異なっている。スティーブといえば『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも逃亡生活の中で髭を蓄えていた。今回のスティーブも、家庭人としての生活から離れ、しばらく戦いや任務に身を置いてきたことを示しているのかもしれない。

登場しないヒーローたち

さらに映像では、ブラックパンサー/シュリ、ネイモアといったワカンダやタロカンの面々も登場。これまで決して交わることのなかったヒーローたちの共演を予感させている。

登場キャラクターたちが豊富な一方で、「登場していないキャラクター」たちの存在にも注意が必要だ。リーダーとなったソーがドクター・ドゥームの脅威の深刻さを知っているのなら、少しでも多くの戦力を集めたいと考えるはず。少なくとも、一時は行動を共にしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにも協力を要請したいだろう。また、サノス戦で重要な切り札となって、ソーもその実力を認めたキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースにも助けを求めたいはずだ。

ただし現時点で、スター・ロード/ピーター・クイル役のクリス・プラットをはじめとするガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャストや、キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンは『ドゥームズデイ』出演者リストに含まれていない。彼らはサプライズ登場を果たすのか、それとも2027年予定の続編『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』へ持ち越しとなるのか。

ちなみに、今回の予告編映像では事前に告知されていた総勢27名+追加発表となったキャシー・ラング役のキャスリン・ニュートンを加えた28名のほぼ全員が登場。未登場であるのは、X-MENのビースト/ヘンリー“ハンク”・マッコイとナイトクロウラー/カート・ワグナーだ。

そのほか、マーベル・スタジオはディズニープラス展開のドラマシリーズの若手ヒーローたちや、エターナルズ、ドクター・ストレンジ、デッドプール&ウルヴァリン、別世界のスパイダーマンといった隠し玉をまだいくつも持っている。機密情報の達人であるマーベル・スタジオのこと、本編ではファンが驚くサプライズを用意しているかもしれない。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日、日米同時公開。