これからマイホームを検討している方、あるいは現在進行形で住宅ローンを選んでいる方に、激震が走るニュースが飛び込んできました。

住宅金融支援機構が発表した、2026年6月の「フラット35」の最低金利(融資率9割以下・新機構団信含む)が「3.21%」となり、2017年の現行制度スタート以来、初めて3%の大台を突破したのです。

これまで「金利は上がる、上がる」と言われつつも、どこか他人事のように捉えていた方も多いかもしれませんが、今回の3%突破によって市場の潮目は完全に変わりました。今回は、らくだ不動産株式会社の執行役員・エージェントの八巻侑司さんと、チームリーダー・エージェントの鈴木成禎さんの2名が、この金利上昇局面における「賢いローンの選び方と防衛策」について徹底解説します。

◾️「20年前の基準」に逆戻り?驚きを隠せない現場のリアル
鈴木さんは、今回の金利引き上げについて次のように振り返ります。

「日経新聞などでこのニュースが報じられた際、グラフが掲載されていたのですが、一時期の低金利時代から比べると、まさに『垂直上昇』と言えるほどの急激な上がり方をしており、現場としても衝撃を隠せません。

少し前、東京オリンピック(2021年)の前後であれば、条件次第で『0.7%~0.9%台』の固定金利で組めていた時代があったことを考えると、わずか数年で金利が3倍以上に跳ね上がったことになります。これにより、これから固定金利で組もうと考えていた方の資金計画は、根本から見直しを迫られることになります」。

◾️それでも「フラット35」が選ばれる理由と、利用すべき人の条件
金利が3%を超えたとなると、「もうフラット35を使うメリットはないのでは?」と思われがちですが、八巻さんは「そうではない」と言います。

フラット35には、他の民間金融機関の住宅ローンにはない独自の強みがあります。その筆頭が『団体信用生命保険(団信)に加入できなくても融資が受けられる』という点です。持病などの理由で民間ローンの団信に通らない方にとって、フラット35は今でも『家を買うための唯一無二の手段』となり得ます。

また、借入期間を『20年以下』に短縮したり、自己資金(頭金)を多く用意できる場合は、3.21%よりもさらに低い金利(2%台)が適用されるため、すべての人が3.21%で借りるわけではありません」。

◾️金利上昇に負けない!「自己資金」と「贈与」を絡めた新戦略