今季限りで「戦力外」か…6四球乱調で二軍降格の「藤浪晋太郎」(32)に相川監督が酷評 退団なら獲得を目指す球団は?
DeNAの藤浪晋太郎が厳しい立場に追い込まれている。今年は開幕からファーム暮らしが続き、初昇格を果たした11日の巨人戦(横浜)で今季初登板初先発したが、3回までに6四球の乱調で3失点KO。登板後にファーム再調整が決まった。先発陣の層が厚いとは言えないチーム状況で戦力になっていないため、このまま巻き返せないようなら来年の戦力構想から外れる可能性が出てきた。
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フロントは復活に自信
打者と対戦する以前の問題だった。11日の巨人戦。初回に先頭打者から3連続四球を与えて無死満塁のピンチを作り、球場がざわついた。ダルベックの左犠飛、大城卓三の適時二塁打で2点を先制されると、3回も四球が絡んで追加点を許して降板。計94球投げて6四球と試合を作れず、相川亮二監督は「ストライクを取るということに苦労していて、投球の前の問題」と苦言を呈した。

米国でプレーしていたがメジャー昇格が厳しい状況となり、昨年のシーズン途中に日本球界に復帰した藤浪。猛アプローチしたのが、DeNAだった。
「日本国内の他球団が復活は厳しいと判断した中で、DeNAは違いました。球団フロントは、AIやメカニクスのデータ班のサポートで制球力が改善すると自信を見せていましたが、そんなに甘くはない。阪神時代に首脳陣が投球フォーム改造など様々なアプローチで制球力を修正しようと試みましたし、メジャーで渡り歩いた球団でも技術面だけでなく、メンタル面からパフォーマンスの改善に取り組んできたけど、状況は好転しなかった。この結果に驚きはないですね」(スポーツ紙デスク)
直球の球速も落ち
確かに、藤浪の制球難は今に始まった話ではない。阪神にドラフト1位で入団して高卒1年目から3年連続2ケタ勝利をマークしたが、その後は制球難が深刻になり、右打者の頭部付近に抜ける球が繰り返されて物議を醸したことも。22年オフにメジャー挑戦し、23年にアスレチックス、オリオールズで計64試合登板したが、24年以降はメジャー登板が叶わなかった。
「160キロ近い直球を投げられるのは大きな魅力ですが、ストライクゾーンに入らないので計算ができない。良くなった時期もあったのですが、そのパフォーマンスが長続きしない。日本球界に復帰しても正直、厳しいかなと感じました」(メジャー球団のスカウト)
シーズン途中にDeNAに加入した昨年は6試合登板で1勝0敗、防御率4.09。先発で投げていたが救援に配置転換されるなど調整法が難しかった。先発1本で復活を期した今季だったが、オープン戦に8回2/3投げて7四死球と不安定な制球が改善されず、開幕2軍スタートに。イースタンリーグでは10試合登板して3勝2敗、防御率2.25で40回投げて15四死球だった。阪神のOBは、
「数字だけを見ると悪くないように見えますが、抜け球が相変わらず多く、ストライクとボールがはっきりしている。直球の球速が落ちて、三振奪取能力が下がっていたので1軍で通用するかというと疑問符が付く。実際に巨人戦はストライクを取るのに四苦八苦していた。アピールしたかったですが期待を裏切る結果になり、首脳陣の印象が良いとは言えない」
と厳しい見方を示す。
米国どころかNPB球団も…
DeNAは先発陣のコマ不足が大きな懸案事項となっている。先発で開幕から稼働している投手は東克樹、石田裕太郎のみで、その石田も15日、下半身のコンディション不良で登録抹消された。救援から先発に配置転換された入江大生は7試合登板で0勝3敗、防御率6.90とふるわず。阪神を退団し、年俸300万ドル(約4億7000万円)で契約合意したデュプランティエは2試合登板のみで、上半身のコンディション不良を訴えて4月中旬以降はファーム暮らしに。米国の病院で「右肘関節内側側副靱帯再建術」の手術を受け、シーズン途中に退団することが発表された。相次ぐ誤算により、先発防御率4.04(15日現在)はリーグワーストに。
「正捕手の山本祐大をシーズン途中にトレードで放出して、ソフトバンクから尾形崇斗を獲得したのも先発のコマが足りない背景があります。本来なら藤浪は戦力になってもらわなければ困るのですが、シーズンの大半でファーム暮らしを送っている。32歳という年齢を考えると、期待を込めてマウンドに送り出す時期は過ぎている。年俸は8000万円。このまま1軍で活躍ができなければ、今年限りで見切りをつけられても不思議ではありません。本人はメジャーの舞台に再び戻ることを目標にしていますが、現状だと米国どころかNPBの球団も獲得に動かないでしょう」(前出の阪神OB)
藤浪と高卒で同期入団の大谷翔平(ドジャース)が、投打の二刀流でメジャーを代表するスーパースターとしての地位を確立し、鈴木誠也(カブス)は昨年に日本人右打者で史上初となるメジャーでシーズン30本塁打を達成した。阪神のチームメートで同学年だった大山悠輔、近本光司も中心選手として活躍している。藤浪は高卒3年目まで球界を代表するエースの座を駆け上がっていただけに、かつての「世代のトッププレーヤー」として現在も復活を待ち望む声は根強い。もう一度、1軍のマウンドで輝きを放てるか。失った信頼を取り戻すためには、マウンドで力を証明するしかない。
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デイリー新潮編集部
