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 ドジャース大谷翔平投手(32)は左膝炎症の治療のため、自身初の両リーグ最多得票で選出されたオールスター戦を辞退した。20年はコロナ下で開催されなかったため、大谷不在の球宴は19年以来7年ぶり。フィラデルフィアでは姿がなくても背番号17のユニホーム着のファンや、「ショウヘイ」の名は絶えなかった。「Monthly Shohei」7月球宴編では、選手たちが語った思いを集めた。(取材・構成=柳原 直之)

 ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典)の舞台となったシチズンズバンク・パーク。球場外周には大谷の巨大バナーが何枚も掲げられていた。

 左膝痛で辞退した大谷本人は不在。さらに、右肋骨の疲労骨折でヤンキースの主砲ジャッジも欠場した。東西の主役を欠く異例の球宴となった。グッズショップには2人の背番号、名前入りの球宴仕様ユニホームやTシャツが並び、多くのファンが手に取っていた。

 前日恒例の「メディアデー」では、選手や監督、コーチが次々と取材ブースに姿を見せた。取材を続けていると、自然と「ショウヘイ」の名前が挙がった。山本は「翔平さんがいないっていうのはなかなかないことなので、ちょっといつもと気持ちは違う」と率直な思いを口に。ア・リーグ最多得票で初出場のブルージェイズの内野手クレメントも「彼は多くの人々が野球を見る理由になっている選手。会って握手もしたかった。でも、自分の体を大事にしないといけない」と話した。

 「寂しい」「会いたかった」。そんな言葉を何度も耳にした。一方で、欠場を惜しむ声と同じくらい多かったのが、二刀流の未来についてだった。

 ア・リーグで名誉コーチを務めるツインズのデレク・シェルトン監督は「世界最高の選手には健康でいてほしい。欠場は理解できる」と話した上で、「本人が望む限り二刀流は続けられる。本人もドジャースも本当に丁寧に体を管理している。終わりを決めるのは翔平本人だ」と言い切った。アスレチックスの若き主砲カーツも「キャリアを通して続けられると思う。健康を維持するのは簡単ではない。でも、それができるとしたら翔平だ」と言った。欠場を惜しむ声と同時に「二刀流はまだ続けられる」という見方が大勢だった。

 球宴前日のもう一つの恒例といえば、試合前の打撃練習だ。報道陣は普段は立ち入れない打撃ケージ横や裏から、フリー打撃を5メートルほどの至近距離で見られる。普段はド軍が所属するナ・リーグ西地区を担当しない記者たちも、この日だけは大谷の打球を間近で見られることを楽しみにしていた。今年から本塁打競争は時間制限中心からスイング数を重視するルールへと変わり、「翔平も出られたかもしれない」と話す記者もいた。大谷不在を惜しむ声と、二刀流の今後を語る声が交錯する一日となった。