「シングルマザー支援します」実は娘の裸が目的…33歳無職男が法廷で語った“タダ見”の言い訳

写真拡大 (全2枚)

SNSでシンママを募集

「シングルマザーの方、金銭支援します」

33歳の男はSNSにこのような投稿をしたという。そして連絡を取ってきた女性に対し、「娘の裸を見せれば金銭を支払う」と要求したのだった。

「’26年2月3日、警視庁少年育成課は、不同意わいせつと性的姿態等撮影の疑いで福岡県南区の無職・赤崎修一(33)を逮捕しました。赤崎被告は昨年の5月下旬から6月上旬にかけて都内のシングルマザーの母親とビデオ通話をしながら、母親に娘のAさん(当時14歳)とBさん(当時11歳)の裸を撮影させた疑いがもたれていました。

通っていた中学校の教師にAさんが相談したことから事件が発覚。赤崎被告は『Bさんの裸は見たが、Aさんは見ていない』と容疑を一部否認していたようです」(全国紙社会部記者)

赤崎被告の逮捕後の2月5日、警視庁は娘の裸を撮影して送ったとして、この母親を書類送検した。母親は「(赤崎被告の)指示に従えば、お金がもらえると信じてしまった。娘の気持ちを尊重せず、無理やり従わせてしまった」と供述したという。

7月8日、不同意わいせつの罪に問われた赤崎被告に東京地裁で判決が言い渡される。法廷で赤崎被告は何を語ったのか。これまでの経緯を振り返りたい。

公判で赤崎被告は罪を認めた。しかし、細かい部分に関しては「覚えていない」と主張している。

昨年の5月下旬、被告が冒頭のように「お金を支援します」という投稿をしたところ、母親から「シングルマザーです。子供は14歳と11歳です」「助けてください」と連絡があったという。

「このような投稿をした段階から、お子さんに対して性的な行為をさせることを想定していたのか」という弁護人の質問に、赤崎被告は「半分半分です」と答え、こう続けた。

「軽はずみな気持ちっていう部分と、性的な場面がビデオ通話越しに見られたらいいなっていう思いの半分半分でした」

アカウントが使えなくなってしまった

ビデオ通話では、赤崎被告からは母親の姿が見えたが、彼自身は姿を見せず声も出さずにメッセージだけで指示をしていたという。そして、「AさんとBさんを参加させてほしい」との内容のメッセージを送ったところ、母親が娘2人をビデオ通話に映した。そして赤崎被告自身が2人に指示を出しているのだが、その内容自体は詳しくは覚えていないのだと主張した。

「正直はっきりとは覚えてはいません。AさんとBさんのどちらかに対して、下着姿だったか胸だったかを見せてくれといったような、わいせつな行為をしてくれといったような内容を送ってしまいました」

またAさんとBさんの年齢に関しても「逮捕後、やり取りしたメッセージなどの証拠品を見せられて当時の年齢を知った」と述べ、「犯行当時は年齢を知らなかった」ことを強調したのだった。

赤崎被告は「AさんやBさんの裸を見せてくれれば80万円支援します」と、母親とやり取りをしているが、結局、金銭はまったく支払われていない。公判では「もともと30万円ほど支援しようと考えていた」と述べており、娘2人の性的な姿を見ることで金額が上がったものの、それでも「支援」はするつもりだったと主張。金銭を払わなかった理由についてはこのように説明していた。

約束した金額を払えるだけの貯金はありました。しかし、理由はちょっとわからないんですが、お金を払う約束をした途端に自分のSNSのアカウントが急に使えなくなってしまったんです。それで相手方のアカウントもわからなくなってしまい、連絡を取る方法がなくなったのでお金を払うことができなくなってしまいました」

6月23日に開かれた第2回公判では論告弁論が行われた。

検察官は、「被害者らの尊厳を無視して性的に搾取し、食い物にする行為であり、卑劣なもの」と指摘。「金銭的に困窮する共犯者(母親)の弱みに付け込み、ワラにもすがる思いで被告人の指示に従った共犯者に支払いもしなかったことからもわかるように、その真意は支援という意図などまったくなく、単に自己の性的欲求を満たすためだけに過ぎない」などと述べ、「拘禁刑2年6ヵ月」を求刑した。

一方、弁護人は、赤崎被告に軽度の知的障害があり、自らの行為を「犯罪行為であったことを認識していなかった」と証言していることから、刑法39条(心神耗弱者の行為はその刑を減軽する)の適用により責任能力が減免されるに至らないにしても、犯行動機の形成過程には、被告人の知的障害による判断能力の低さが強く影響したと考えられる」と主張。

そして「今後、家族の監督が期待できる」「保釈中から、性的衝動を抑えるために専門の病院に通っている」などとして、執行猶予付きの判決に処するのが相当」と述べた。

最終陳述では「自分はちょっといままで嘘をついたりしたことがあったので、今後は周りの方々にきちんと話をして」と述べていたが、法廷のこの場でわざわざ言わなければならないほどの嘘をついたのだろうか。

現在、AさんとBさんは母親と離れて生活しているという。

そのことについて、「私の身勝手な行為が、AさんとBさんに、(母親と)離れた暮らしをさせてしまった原因になったと思っている」と反省の言葉を述べていた赤崎被告。

自己の性的欲求を満たすために金銭をちらつかせ、母と子をバラバラにしてしまった男に司法はどのような判決を下すのだろうか。

取材・文:中平良