この日、マキシマム ザ ホルモンはライブバンドとして、<京都大作戦>に真っ向勝負を挑んだんじゃないか。

そんなにふうに思った根拠は「俺達は2年ぶりに、この場所に帰ってくることができました」と語りはじめたダイスケはん(キャーキャーうるさい方)による中盤のMCだ。

「シミ」から、ホルモンのミクスチャー感覚が極限までに高められた「(4度⽬の!)WxHxUx〜ワシかてホンマは売れたいんじゃい〜」と繋げ、それに対して、舞台をすし詰めに埋めた観客が大雨の中、ずぶ濡れになっても泥まみれになってもとことん楽しもうという覚悟を見せた序盤から、さらに初期のホルモン流ロックンロールナンバー「ミノレバ☆ロック」、メロディックパンクの「falling jimmy」とレア曲に繋げ、ポップかつキャッチーな魅力も楽しませた直後のことだった。

前掲の発言に続き、ダイスケはんはこう語ったのだ。

「去年1年間、各地で10-FEETとやる時は<大作戦>のオーディションのつもりでがんばってきました。そして、今年は心機一転、昔に戻った気持ちで、来年の大作戦の切符を手に入れるため、与えられた時間を精一杯がんばります!」

前回、出演できなかったことがよっぽど悔しかったのか(笑)、ずいぶん殊勝なことを言うなと思ったら、ダイスケはんは10-FEETに対してライバル心を剥き出しにすることも忘れていなかった。

「気が付けば、今年の(<京都大作戦>の)サブタイトル、サッカーが被ってた。なんや10-FEET! バスケもろた。最近、阪神タイガースとコラボして、野球ももろた。次はサッカーかい!? おい!」

観客の闘争心に火をつけるには十分だっただろう。真っ向勝負という意味では、「我々はさまざまな<大作戦>のハイライトを現場で見てきました。何かが起こる<大作戦>!」とダイスケはんが不穏な予告をしてからなだれこんだ後半戦こそが見どころだったかもしれない。

「ここ京都はコンビニの数よりも神社仏閣の数が多い。つまり、さまざまな神々が宿る場所!」と前振りして、ドゥームメタルなイントロからアンセミックな雄叫びとともになだれこんだ「KAMIGAMI-神噛-」。これまたミクスチャー感覚を極限まで高めたバンドサウンドに加え、ダイスケはん、マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、ナヲ(ドラムと女声と姉)によるボーカルアンサンブルも聴きどころだったが、中でもメランコリックなメロディーを歌い上げるナヲの歌に滲む歌謡曲の哀愁が、この曲をさらに特別なものにしていたように感じられた。

ウォールオブデスからサークルモッシュを展開していった観客にダメ押しするようにぶつけた「「F」」。ナヲによるツインペダルの連打に加え、上ちゃん(4弦と歌とDANGER×FUTOSHI)が閃かせるスラップが観客の闘志をさらに駆り立てる。

そして、「メンカタ」「コッテリ」のコール&レスポンスから、マキシマムザ亮君がシンセ風の音色でギターリフを鳴らして、なだれこんだラストナンバーは「恋のスペルマ」。テクノポップ風のロックンロールにダイスケはんのデス声のラップ、ブレイクダウンパート、特大のサークルピットを観客に作らせるドラムの2ビートが入り混じるところは、まさにマキシマム ザ ホルモンの真骨頂。いや、それなら観客が手を振りながら、飛び跳ね、曲名の下半分の単語を連呼する光景と言ったほうがいいかもしれない。

そんなハイライトを作れるバンド、ホルモン以外にいるだろうか。いや、世界中、探したって見つけられないだろう。きっと来年の切符を掴んだに違いない。そんなことを半ば確信させる激アツの35分だった。

文◎山口智男
写真◎浜野カズシ

セットリスト
1.シミ
2.(4度⽬の!)WxHxUx~ワシかてホンマは売れたいんじゃい~
3.ミノレバ☆ロック
4.falling jimmy
5.KAMIGAMI-神噛-
6.「F」
7.恋のスペルマ

◾️<京都大作戦2026 〜夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭〜>

7⽉4⽇(土) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉5⽇(日) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 / 終演20:00予定
※⾬天決⾏ / 荒天中⽌

▼出演者
【7⽉4⽇ 源⽒ノ舞台】
KUZIRA / くるり / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / マカロニえんぴつ / マキシマ ム ザ ホルモン / ヤバイTシャツ屋さん
【7⽉4⽇ ⽜若ノ舞台】
アルカラ / カライドスコープ / サバシスター / FOR A REASON / Paledusk / MARIO2BLOCK / May Forth
【7⽉5⽇ 源⽒ノ舞台】
coldrain / THE ORAL CIGARETTES / dustbox / w.o.d. / 10-FEET / ハルカミライ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【7⽉5⽇ ⽜若ノ舞台】
THE BAWDIES / ジ・エンプティ / JasonAndrew / the 奥⻭’s / HERO COMPLEX / FUJIBASE / Brown Basket
【鞍馬ノ間】※両日
<京都大作戦杯2026>EGOLA / 大阪籠球会 / SOMECITY OSAKA / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM TOHOKU / protein / Lock The North
<エキシビションマッチ>※大阪籠球会 vs 豪華ゲストチームによるエキシビションマッチ
・7/4(土):東山高校バスケットボール部
・7/5(日):京都ハンナリーズ
※50⾳順
※10-FEETは2⽇間とも出演
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代⾦の払戻しは⾏いませんので、予めご了承下さい。

▼チケット情報
通常札:2⽇通し券 22,000円(税込) / 1⽇券 11,000円(税込)
童札(わらべふだ):2⽇通し券 11,000円(税込) / 1⽇券 5,500円(税込)
※童札は2026年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2014年4⽉2⽇〜2020年4⽉1⽇)の⽅が申込み可能です。
※必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。

▼京都⼤作戦会員「はんなり会」
はんなり会の会員コースは年額・⽉額の2種類があり、年額会員向けには京都⼤作戦2026 来場時の特典として「レプリカ万能札」の進呈や「はんなり休憩処」を利⽤することができる。2026年からは会員サイトもリニューアル。さらなる会員コンテンツや京都⼤作戦2026 来場者へのサービスは随時追加されていく予定とのこと。
会員サイト:https://hannarikai.kyoto-daisakusen.kyoto/

(問:公演)サウンドクリエーター 06-6357-4400 / https://www.sound-c.co.jp/contact/
(問:チケット)ローソンチケットFAQ https://l-tike.com/mik2026faq/

 

関連リンク
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