三池淵での労働に駆り出された北朝鮮の若者たち(労働新聞)

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最近、北朝鮮では「嘆願事業」によって農村に配置された若者たちの離脱事例が相次いでいる。嘆願事業とは、若者らが「農村や炭鉱に送ってくれ!」と願い出るものだが、実態が「強制」であるのは言うまでもない。

デイリーNKの咸鏡北道の消息筋は、「農村に嘆願進出した青年たちが無断離脱し、自宅へ逃げ帰るケースが続出しており、幹部たちは頭を悩ませている」とし、「彼らを何としてでも再び配置先へ戻さなければならない状況が生じている」と伝えた。

例えば、今年初めに工場や企業所から農村へ嘆願して送り出された清津市の青年6人が、配置先を無断で離れ、自宅へ逃げ帰ったことが分かっているという。都市生活に慣れた若者たちが、過酷な労働や食糧不足、先の見えない将来といった厳しい環境に耐えきれず、逃げ出したというのが消息筋の説明だ。

嘆願青年の離脱が発生すると、農場側はこの事実を上級党委員会に報告する。最近、このような事例が積み重なったことから、党は彼らが所属していた青年同盟組織に対し、復帰対策を講じるよう指示したとされる。

これを受け、青年同盟の幹部たちは離脱した青年を訪ね歩き、配置先への復帰を説得するとともに、処罰の可能性を示して圧力をかけているという。

しかし、離脱した青年の多くは復帰を頑強に拒み、自宅にもほとんど寄りつかないため、幹部たちは本人に会うことすら難しい状況だと伝えられている。

消息筋は、「こうした青年たちは『力のある家庭の子どもたちは皆、農村行きを免れるのに、なぜ力のない家庭の子どもたちだけが農村へ送られるのか』という不満を口にしている」とし、「一度農村に配置されれば、死ぬまで農場員として生きなければならず、将来に希望が持てないという声も上がっている」と述べた。

(参考記事:山に消えた女囚…北朝鮮「陸の孤島」で起きた鬼畜行為

現場にとってさらに問題なのは、こうした離脱の頻発が「組織管理の失敗」とみなされ、関係する幹部の責任追及へと発展する点にある。このため、幹部たちは離脱事例が発生した場合、できる限り表沙汰にせず、静かに収拾しようとしているという。

消息筋は、「最近の若者たちは親の世代のように『力がないのだから仕方ない』とあきらめようとせず、不公平なやり方に抵抗を続ける。問題を解決するのは容易ではないだろう」と指摘した。

こうした実態を受け、一部では「権力や賄賂によって嘆願対象から除外された青年たちも含め、すべての対象者を例外なく過酷な配置先へ送り出すべきだ」との声も上がっていると、消息筋は付け加えた。