RKC高知放送

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■こうちeyeでは
高知で暮らす外国人にスポットをあて多文化共生について考えています。

■「高知の中の世界=ワールドイン高知」。
5月20日はルームシェアで生活を共にする男子留学生を取材しました。

高知市桜井町にあるアパートでは、高知市の専門学校龍馬学園で学んでいる3人の男子留学生が暮らしています。

ミャンマー出身で国際ビジネス学科で学ぶターリンテットさん(23歳)、インドネシア出身で情報システム学科で学ぶナウファルさん(21歳)、そしてアメリカ領グアム島出身で調理経営学科で学ぶマイケルさん(19歳)です。

彼らが生活している部屋は龍馬学園が借り上げていて、他の部屋も含めてこのアパート全体で約20人が暮らしています。3人は3DKの部屋をルームシェアして家賃のほか光熱費などを折半しています。

いつもは勉強とアルバイトに忙しい3人ですが、連休中のこの日は、久しぶりに3人でお昼ご飯を一緒にとることにしました。

この日はミャンマーの家庭料理モヒンガーをターさんが作ります。ターさんのレシピは魚の出汁で玉ねぎを煮込み、バナナの芯などを入れ、コメ粉の麺とあわせます。

アクセントにする香味野菜のパクチーやミントはターさんが家庭菜園しているものを使います。

パクチーなどを手際よく刻むのは調理を学んでいるマイケルさんです。

ミャンマーでは一般の家庭で毎日食べるというモヒンガー。

入れる具材は地域ごとに違いがあるそうでターさんはひよこ豆と香味野菜、ゆで卵をトッピングしたモヒンガーにしました。

■ターさん
「ミャンマーのモヒンガーです。モヒンガーはミャンマー人のためのそば。毎日ぐらい食べられるほど好きな麺です」

マイケルさんやナウファルさんは初めてです。

■ナウファルさん
「ミャンマーの料理も食べたこと あるんですけど(モヒンガーは)おいしくて説明が難しい。うまいです」

■マイケルさん
「パクチーの酸っぱさといろいろなチリの辛さがよく合 います」

日本に留学してさらに他の国々の人と生活を共にする3人。違いは食文化だけではありません。

■ターさん
「ほんとに楽しいルームメイトだと思います。違うことがたくさんあるけど、その違うことからいろいろ学びました。私たちが信じている神様とかも違うし」「イスラム、仏教、クリスチャン」

1つ屋根の下でなんと世界三大宗教が共存しているのです。

文化の違いを見せてもらうため3人の部屋にお邪魔しました。

まずは、マイケルさんの部屋です。窓際にはグアム島の旗、そして・・・。

■マイケルさん
「レイというネックレスを持ってきました。これは卒業式の時にもらいます。グアムのことを忘れないために1つ持ってきました」

キリスト教を信仰するマイケルさんはベッドの傍らに聖書を置いていました。

■マイケルさん
「なんかストレスがたまった時に、ベッドでワーっと神様に話します。きょうは大変だったみたいな、子供と親みたいに話します」

西太平洋ミクロネシア地域にあるグアム島は人口17万人ほどが暮らし主な産業は観光業です。

マイケルさんは将来、調理師になるために龍馬学園に留学していて、いまは包丁の使い方や和食について学んでいます。

■マイケルさん
「特に和食に興味を持っていますから、和食を勉強するために高知に来ました。東京より高知の魚とか材料がもっと新鮮だからいい経験になると思います」

こちらはインドネシア出身のナウファルさんの部屋です。窓辺にはインドネシアらしいシャツが飾られていました。

■ナウファルさん
「これは一般的にはインドネシア のイベントで使います。例えば 結婚式の時」

このシャツはインドネシアの男性が着るバティックという民族衣装だそうです。他にもインドネシアの民族衣装がいくつもあり、学園祭などで披露しているそうです。

東南アジアに位置し、1万以上もの島々からなるインドネシアは人口約2億8000万人と世界で4番目に人口が多く、平均年齢は32.8歳と今後の経済発展が見込まれる国です。

国民の87%がイスラム教徒で、ナウファルさんも礼拝に使う帽子や衣装を着用し、1日5回サウジアラビアのメッカの方角に祈りを捧げています。ナウファルさんはなぜ日本で学んでいるのでしょうか。

■ナウファルさん
「いま龍馬学園で情報システムを勉強している。両親はインドネシアで会社をしているので、お母さんが引退した後は私が継ぐ」

家業はアパレル業ですが、ナウファルさんの母親は日本語教師も務めていて、ナウファルさんはさらに日本の大学に進学することを目指しています。

そしてミャンマー出身のターさんの部屋です。壁や天井など目につく場所に漢字の表を貼って日本語を一生懸命学んでいます。

ミャンマーは長く内戦状態にある国で2021年に軍がクーデターを起こしてからはさらに不安定となりました。ターさんは国立の大学を1年生の時に中退し、高知にやってきたといいます。

■ターさん
「ミャンマーはちょっと経済も、ちょっと前よりあまり良くない、国の半分ぐらいは戦争が起きているので、安全に生活するのはちょっと難しいが、それもそろそろ終わると思います」

みんなが平和を望んでいるというミャンマー。国民の90%は仏教徒でターさんも部屋の一部を祭壇にしていて1日に2回、食事を供えてお祈りしていました。ターさんは龍馬学園で国際ビジネスを学びながら日本で働くことを目指しているそうです。

■ターさん
「将来の夢は日本で経験を積んでその後、自分のビジネスをやりたいです」

3人はそれぞれ、文化や宗教は異なりますが、ルームシェアをしながら楽しく暮らしています。

■マイケルさん
「(ルームシェアは)すごくいい経験だと思います/新しい文化や料理を経験できるのはいい経験」

また、3人が若いことも仲が良い秘訣かもしれません。

■ナウファルさん
「僕とマイケルは1年違います。(ターさん)いちばんおとしより」

世界では戦争が終わらず、外国人に対する差別的な言説もみられます。そうした中で互いの違いを尊重して助け合って暮らす3人の姿は改めて多文化共生とは何かを私たちに問いかけています。