「学ぶほどに、あなたの判断は研ぎ澄まされていく」と題した動画で、脳科学者の茂木健一郎氏が、なぜ私たちが勉強したり本を読んだり、様々なことを経験する必要があるのかを独自の視点で語った。

茂木氏は「その生き物としての意味を考えると、これは判断力、選択が良くなるからというしかないんだよね」とコメント。その根拠として、歴史を学べば現代社会での思考が深まり、数学や物理の知識は「世界のことを考えるときの数理モデル」が身につく、と説明した。また「文学って役に立たないって言われるけど、そんなことなくて、人間について知る上ですごくいいことだ」と文学の意義も熱弁。加えて、漫画やゲームといった娯楽も「パターンということを知っていくことができる」と述べ、多様な経験が「判断、選択がよりロバスト、強靭なものになっていく」重要性を強調した。

さらに茂木氏は、AI時代を迎えた現代においても「知識というのは今ではAIとか出てきちゃってるから、そもそも人間がその知識をそんなに持ってもしょうがないという考えもあるんだけど、でもAIに任せちゃってると、いざ判断するとき、選択するときに、その選択が良いものにならない可能性もある」と注意喚起。そのため「自分の脳がいろんなことを知っておく、経験しておくことに越したことはない」と呼びかけた。

特に現代社会のリーダー像については「判断がいい人、選択が正しい人というのが、組織の中でも社会の中でも上に行ったりするんですよ。リーダーになる人ってそういう人なんで、そういう人じゃないと困る」とリーダーシップの本質にも言及した。

動画の締めくくりとして茂木氏は「自分の人生で何を選択するか、どういう判断をするかってことを磨くためにも、大いに勉強しようと、大いにいろんなことを経験しようと、そうするとあなたの次の判断が良いものになるかもしれません」と視聴者にエールを送っていた。

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