[8.16 J1第26節 町田 3-0 C大阪 Gスタ]

 FC町田ゼルビアはクラブ初のリーグ7連勝を達成し、首位との勝ち点差は「2」まで縮まった。黒田剛監督は「過去の連勝は今までの借金を返しただけ。あとはこれから首位争いをするためにではなくて、優勝するためにここまで連勝を刻んでいるという風に意識を変えていくことがすごく重要」と力を込めた。

 2023シーズンに就任した黒田監督はJ2開幕序盤から6連勝を達成。そして今シーズンはJ1リーグで再び6連勝まで勝ち続けた。だが、あと1勝の壁を見据えて「今までJ2でスタートしたときの6連勝から7つ目がおそらく鬼門になるだろうと」(黒田監督)。今節に臨むにあたって、今まで以上に万全を期した。

「簡単に手に入れることのできない連勝記録ということで、選手たちには同じようなことを何回も言いながら、この緊張感や危機感というものを始終しっかりと意識しながらやること。神戸とやったときも同じだが、修正と準備ということで、これをトップスピードでやってこそ初めてクリーンシートがついてくる。彼らがそういう言葉を誠実に聞き、油断とか緩みというものをしっかりと排除して今日のゲームを迎えてくれたことにまずは感謝したい」

 前半のうちに2得点を奪い、試合を優位に運んだ。後半にはダメ押しの3点目を挙げ、さらに自陣に堅守を築き、5試合連続のクリーンシートを達成した。

 指揮官はコンセプトを守ってやり切った選手たちをねぎらった。「前半戦にすごく多かった、ちょっとしたアクシデントみたいなものが、かなり軽減されてきている」。忠実にコンセプトに取り組んだうえで、その姿勢に結果も伴った。「勝利するための方程式みたいなものが、彼ら自身が達成感を持って認識できてきている。それがすごく大きいポイント」と堅守の理由をまとめた。

 勝ち点3を積み続けた結果、上位に食い込んだ。今日の試合が終わった時点で、首位の京都サンガF.C.が勝ち点48。4位に浮上した町田は勝ち点2差に迫った。

 それでも、まだ首位に到達はしていない。黒田監督は「ここまでの連勝をすべて忘れろ」と選手たちを戒めた。「本来であれば前半戦からいるべきところに、多くのわれわれのベースから逸脱したプレーが横行して、かなり取りこぼした試合もあった。その借金を6連勝でしっかり取り返して、今まさにこれからが勝負だと。これからがわれわれの頑張りどころ」。昨シーズンに悔しさを味わった優勝戦線へ再び乗り込み、今度こそ頂点を掴むつもりだ。

(取材・文 石川祐介)