脱・税理士が斬る『ばらまき』給付の真相「目の前の金に飛びつくな」

「なぜ減税しないのに国民に現金給付をするのか？石破総理が表明した参議院選挙に向けた公約について解説します。」と題した最新動画で、脱・税理士の菅原氏が話題の2万円給付公約について徹底解説。石破氏が次期参院選の公約として掲げた「国民一律2万円給付（所得制限なし）」や、子ども・住民税非課税世帯への追加給付について、税と政治のプロの視点から鋭く斬った。

菅原氏は冒頭、「僕たちが払ってきた税金を、制度対策に使わんといてと思う」と持論を展開。動画では公約の“現金給付”の詳細や周りの声について触れながら、「言ってしまえば、僕たちがこれまで払ってきた税金さ。ちょっと取りすぎたから還元するよっていう話だ。でも非課税世帯の人は税金払ってない。取られすぎた人の税金をそうでない人にも還元するのはどうなんだろう」と疑問を投げかけた。

さらに、住民税非課税世帯の大多数が高齢者や20代で、実際に困窮していない多くの人や資産家も多く含まれている現状を指摘。「なんで住民税非課税世帯に2万円ばらまくかって言ったら、選挙対策ですよ。高齢の方の方が選挙行くし、結局は票のため」と公約の裏側を明かす場面も。「過去に石破さんは“金さえばらまけば皆喜ぶ”と野党を批判していた。それが今は自分で同じことをやってる」と鋭いツッコミも忘れなかった。

一方で他党の公約も俎上に載せ、2万円給付だけでなく食品の消費税ゼロや一律5％、消費税廃止などを「長期的に見たらそっちの方が良い」「車買えば一律5％のほうがインパクトでかい」と冷静に利点を説明。他にも「税金を集めて手続きでまた返すのは非効率。だったら最初から取らなければいい」とも指摘した。