脱・税理士が解説！米卸業界“激動”の中で木徳神糧は本当に薄利か？「高利益体質の真実」

最新のYouTube動画「木徳神糧が米騒動の中、決算の上方修正を発表へ。過去最高益を更新しているのは一体なぜ？」で、脱・税理士の菅原氏が登場。話題となっている米卸大手・木徳神糧の決算情報上方修正と、同時に巻き起こる「米不足の中でなぜ最高益なのか」という疑問について、財務の視点から詳細に解説した。

冒頭、菅原氏は「僕はよくね、売上をベースに物事を考えないでほしい。粗利をベースに物事を考えないでほしい」と強調。その理由として、卸売業というビジネスモデルの構造を具体的な数字とともに説明した。木徳神糧の最新決算情報を元に、売上高だけを見て「これだけしか利益が残らないのか？」と疑問を抱く視聴者に対し「売上総利益に対する経常利益の割合を必ず見るべき」と独自の持論を展開した。

時節柄、米騒動による米不足で消費者や農家が苦しむ一方で、木徳神糧が過去最高益となる決算の上方修正を発表したことについて、菅原氏は「米の安定供給を図るためにできるだけ調達して、適正価格で卸す」ことに注力した結果、売価も上がり利益も上がった構図を解き明かす。ただその上で「こんなに米で皆さん苦しんどる中で高くなりすぎて苦しんどる中で、こんなに利益を取っていいものかと」という社会的な批判も丁寧に紹介。「ビジネスとしてはしゃあない」という現実的な視点と合わせ、「国民が米で苦しんどる中で、農協と農林中金を大株主に持つこの会社が潤う流れもある」という複層的な見方を提示した。

また「売上高だけで物事判断しちゃあかんよ。業種によって売上高は全然変わってくるから。粗利をベースに考えなきゃいけないよっていうことを今日は伝えたかった」と、何度も売上至上主義への警鐘を鳴らし、卸売業の経常利益率の“見せかけの薄さ”の奥に潜む「めちゃめちゃ高利益体質」の実態を具体的数値で暴いた。さらに「売上総利益に対する経常利益の割合を見れば高利益体質の企業だっていうことを知っておいた方がいい」と再三強調している。

動画の総括としては「卸売業自体は薄利多売だけれども、粗利に対する経常利益を見れば高利益体質。決して売上をベースに考えないでいただきたい」とまとめた。