「観光客が少ない国」第3位のサントメ・プリンシペがどんなところなのか実際に見に行ってみた【インターリンク ドメイン島巡り 第42回「.st」】

国家元首の地位を個人に持たせない共和制国家であるサントメ・プリンシペ民主共和国の経済は、カカオ豆の生産とその輸出に大きく依存しています。観光業も重要な産業の一つですが、サントメ・プリンシペは観光客が少ない国第3位。これまで犯罪多発都市や沈みかけの絶海の孤島、人よりホッキョクグマが多い世界最北の町などに弾丸現地取材してきた「ドメイン島巡り」の第42回目となる今回は、実際に首都のあるサントメ島に行き、現地の魅力を探ってきました。
https://islanddomains.earth/
◆サントメ・プリンシペはどこにあるのか?
サントメ・プリンシペはアフリカ大陸のギニア湾に浮かぶ火山島のサントメ島、プリンシペ島、およびその周辺の島々から形成されています。人口は2021年時点で約22万人、国土面積は1001平方kmで東京都の約半分の大きさ。使用されている通貨はサントメ・プリンシペドブラ(Db)またはユーロです。二つの通貨には固定レートが採用されており、1ユーロ=2万4500サントメ・プリンシペドブラとなっています。公用語はポルトガル語。日本との時差はマイナス9時間です。
目次
◆観光客が少ない国ランキング第3位
◆まるでアニメの世界な高さ663メートルの岩塔
◆赤道の上に立ってみた
◆200年以上の伝統を受け継ぐサントメ産チョコレート専門店「Diogo Vaz」
◆サントメ・プリンシペの食事事情はこんな感じ
◆街で見かけた「.st」ドメイン
◆現地でのSIM購入&速度調査
◆観光客が少ない国ランキング第3位
首都があるサントメ島へはポルトガルのリスボン経由で向かいます。リスボンからサントメ島まではTAPポルトガル航空を利用して、サントメ国際空港に到着しました。

「Bem-Vindos(ようこそ)」と観光客を歓迎するボード。2017年に発表された世界観光機関の報告書によると、サントメ・プリンシペは「最も観光客が少ない国ランキング」の第3位にランクインしていました。ちなみに第1位は過去に訪れたツバルです。

小さな空港ですが、送迎の人達でにぎわっています。

タクシーで宿泊先のホテルへ出発。

フロントガラスに大きなひびが入っていますが、運転手さんは気にしていませんでした。

空港からサントメ市内までは約10分。ホテル「Pestana Miramar São Tomé」に到着しました。

チェックインを済ませて部屋に到着。

翌朝、調査出発前にホテルで朝食をとります。

おいしそうなパンがたくさん出てきました。

敷地内にはプールも。ホテル周辺の治安は悪くありませんが、歩いていると小物やお土産を売ろうと近づいてくる人が多い印象でした。慣れてしまえば怖くないものの、最初は少し戸惑うかもしれません。

◆まるでアニメの世界な高さ663メートルの岩塔
サントメ・プリンシペを形成する島の一つであるロラス島には赤道が陸地を通っていることを示す赤道記念碑があると聞いて、行ってみることにしました。

まずはタクシーで港町「Porto Alegre」へ向かいます。ところどころガタガタとはいえ舗装されている道をしばらく南下。

いくつかの村を抜けると、ジャングルのような緑に囲まれた道になりました。

よく見かけたのは放し飼いにされている豚。

サントメ市内から一時間以上走ったところで集落を通過。川で洗濯をしています。

マダガスカルで見たのと同じように地面に洗濯物を干していました。

さらに進んでいくと気になるものを発見しました。明らかに山ではない何かが天に向かって伸びています。

だんだん近づいてきました。

これはピコ・カン・グランデと呼ばれる岩塔で、数千年前に活火山の噴出口内で高圧マグマが固化して形成された火山岩栓です。岩塔はオボ国立公園の中にあり、高さは海抜663メートル。麓からの高さは370メートルで、山々の中にそびえる不思議な形をした岩塔はアニメの世界に出てきそうでした。

また、ピコ・カン・グランデはクライミングスポットとしても知られています。1991年2月には、高橋葉介氏、森山健一氏、縣直利氏の日本人3名の登山家グループが運動靴で初登頂に成功しました。
◆赤道の上に立ってみた
ピコ・カン・グランデを堪能し、再び赤道記念碑を目指します。

ホテルを出発してから2時間半以上をかけて、ようやく港町「Porto Alegre」に入りました。

ロラス島へ向かうボート乗り場に到着。

男性たちがカードゲームを楽しんでいます。

ランチのためにバナナを揚げていました。

ロラス島へ向けてボートで出発します。ボートに乗る際にライフジャケットを着用。1人当たりの料金は乗船料が10ユーロ(約1610円)、赤道記念碑までのガイド料が5ユーロ(約805円)です。

15分ほど乗っていると、正面にロラス島が見えてきました。

ロラス島に到着。

海もビーチもとてもきれいです。

ガイドさんによると、島には175人が暮らす小さな村があるそうです。

レストランを発見。

村を抜け、ジャングルのような道を歩いていきます。赤道直下ということもあるのかとても暑いです。

15分ほど歩くと赤道記念碑がある場所にたどり着きました。

これが赤道記念碑です。赤道の線の上を歩いてみたり、体半分をそれぞれ北半球と南半球に置いてみたりしました。ここまで来るのはとても長い道のりでしたが、赤道が通る国は14カ国しかないので訪れる価値はあると思います。

◆200年以上の伝統を受け継ぐサントメ産チョコレート専門店「Diogo Vaz」
サントメ・プリンシペ特産のカカオを使ったチョコレート専門店「Diogo Vaz」(ディオゴヴァス)に立ち寄ります。

アナ・シャーヴェス湾沿いの道にあって見つけやすく、外観はとてもオシャレ。さっそく入ってみます。

店内ではいろいろな種類のチョコレートやジェラートを販売しています。

店内中央には板チョコレート試食スペース。

一番安い板チョコレートの値段は115Db(約753円)。ディオゴヴァスは直営農園でカカオの栽培からチョコレートの製造までを一貫して行っています。

店内にあるカフェもにぎわっていました。

ディオゴヴァスのチョコレートを使ったケーキやクッキーも販売しています。

お土産用のチョコレートもおいしそうです。ディオゴヴァスは、1975年以降衰退していたサントメ・プリンシペのカカオ産業を復活させることを目的として、200年前から栽培が始まった品種「アメロナド種」を主に使用してブランドを始めました。学校や病院の整備などの現地に根ざす取り組みを行いながら、高品質なチョコレートを製造しています。

◆サントメ・プリンシペの食事事情はこんな感じ
今回宿泊したPestana Miramar São Toméの朝食では、サントメ・プリンシペ産の豆を使ったコーヒーが出てきました。

これはココナッツオイル漬けのフライドバナナ。発酵食品独特のクセがありましたが、健康には良さそうな味。

乾燥したカジャマンガやマンゴーもありました。カジャマンガはポリネシア原産のフルーツで、ハワイでは「Wi apple(ウィー・アップル)」と呼ばれています。

夕食時には町中にあるレストラン「Papa-Figo」を訪れました。

サントメ・プリンシペのビール「Rosema」(45Db/約320円)とご当地コーラのようなもの(30Db/約220円)で乾杯。ビールにラベルが貼られていないことに気づき店員さんに聞いてみたところ、店内のビールは全てラベルが貼られていないとのことでした。

「Vermelho Grelhado」という煮魚(300Db/約2160円)と、「Maspombo」と呼ばれる小魚のフライのバナナフライ付き(100Db/約720円)を注文。どちらも日本人の口に合う味付けで食べやすかったです。

帰り際の店内は予約の団体客もいてとてもにぎわっていました。かなりの人気店のようです。

◆街で見かけた「.st」ドメイン
それぞれの国には、「ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)」という国ごとに割り当てられたドメインが存在します。「ドメイン島巡り」は、そんなccTLDの中でも「島国」に割り当てられている約50種類のドメインに焦点をあて、実際にそのccTLDが割り当てられている島国を訪れて現地の魅力をレポートすると共に、「現地でそのドメインがどのように使われているのか?」を調べるのが目的。
サントメ・プリンシペに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.st」です。
街中で「.st」ドメインはあまり見かけませんでした。以下はサントメ・プリンシペの通信会社「CST」の広告に使用されている「.st」。

空港で見かけた広告。TURBOはCSTが提供するパッケージプランの名称です。

◆現地でのSIM購入&速度調査
Pestana Miramar São Toméから徒歩15分ほどのところにあるCSTストア「LOJA CENTRAL店」でSIMカードを購入。

スタッフさんにアクティベートしてもらうところ。

速度は74Mbpsでした。

海外に行く予定のある方は以下のページも参考にしてください。
最強の海外用eSIMはコレだ!海外用Wi-Fiはやめておくべきこれだけの理由|株式会社インターリンク
https://note.interlink.blog/n/nbc08ddc8169e
というわけで、今回のドメイン島巡りで訪れた場所は以下のGoogleマップ上でまとめて確認可能。
また、「サントメ・プリンシペまで実際どうやって行けばいいの?」というアクセスの詳細はここから確認可能です。
ドメイン「.st」の詳細や申し込みについては、以下のリンクから確認できます。
stドメイン登録(サントメ・プリンシペ)|世界のドメイン取得、コンサルティングならGonbei Domain(ゴンベエドメイン)

(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/
ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)
