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 レオナルド・ボヌッチは僅か半年で1.FCウニオン・ベルリンでの幕を閉じ、今度はトルコのフェネルバフチェ・イスタンブールに戦いの場を求めることを決意した。このことを木曜夜に発表したルーネルト競技部門取締役は、「レオナルドはうちで、期待していたような出場機会を得ることができなかった」と説明。「彼は常に前向きさを失うことなく、その個性と経験をチームにためにもたらしてくれており、今回の移籍希望は理にかなったものだともいえるだろう」と言葉を続けている。(ブンデス7試合、チャンピオンズリーグ3試合、)

 またボヌッチも「昨年夏には確かに別の期待感をもってウニオンに加入していた」と述べ、「確かにキャリアとしては不遇のときだったかもしれないが、それでも僕にとってここでの時間は特別なものだった。ウニオンは本当に親密で、結束力に富んだ特別なクラブだと思う」とコメント。なおフェネルバフチェとの契約は今季いっぱいまでで、伝えられるところでは加入にあたり、エディン・ジェコが大きな役割を果たしたとみられているところ。CB陣の離脱状況も相まって今夏開催のユーロに向けスパレッティ監督にアピールを展開していきたい。

ケヴィン・フォクトがホッフェンハイムからウニオン移籍

 その一方でウニオンはTSGホッフェンハイムから、ケヴィン・フォクトの獲得に成功。32歳のベテランディフェンダーには2025年までの契約を残していたことから、移籍金として150万ユーロを投じたようで、新たな契約期間は2026年まで。さらに1年延長のオプションも付随している。今季不安定な守備陣でも最も信頼度の高かった選手の流出に、ホッフェンハイムのローゼン競技部門取締役は「クラブでの将来性を見出していないと明言しており、ウニオンからの好条件をぜひ受け入れたいとも考えていた。そしてクラブ間交渉の末に放出で合意したんだ。チームに全身全霊で打ち込む選手を求めている」と説明。「ケヴィンにはこれまでの7年半にも及ぶ貢献に感謝の気持ちを伝えたい」

2016年夏に1.FCケルンからホッフェンハイムに加入し、そしてシュロイダー監督時代には定位置を失ってブレーメンにレンタル移籍した経緯もあるフォクトにとっては、キャリアのスタートを切ったボーフム、そしてその後にヴァインツィール監督の下で飛躍を遂げたアウグスブルクに続き、ウニオン・ベルリンが自身6クラブ目ということに。もともとは中盤の選手であったことからも今も守備面で多少の難はあるとはいえ、前述の通り今季もっとも信頼できる存在であったことに代わりはなく、またビェルツァ監督にとってはボヌッチとは異なり求めていたスピード、そしてフォクトがリベロとして飛躍したビルドアップ能力に期待をかけることができるだろう。一方のホッフェンハイムとしては3バックから4バックの修正、またグリリッチュを中盤からリベロの下げるというオプションも踏まえた上で、今冬の移籍市場での対応を検討していくことになる。