蔡総統、民主陣営の結束呼び掛け 台湾で国際フォーラム、日米要人参加

写真拡大

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は26日、台北市内で開かれた国際フォーラム「ケタガランフォーラム―2022インド太平洋の安全対話」の開会式にビデオメッセージを寄せた。権威主義の拡張が進んでいることに言及し、民主主義陣営の結束を願う考えを示した。

同フォーラムは外交部(外務省)がシンクタンクと共同で開催し、台湾と海外の政府要人、国会議員、専門家がインド太平洋地域の安全保障などについて意見を交わす。オンラインとオフラインのハイブリッド形式で開かれ、参加者には河野太郎衆院議員やナポリターノ元米国土安全保障長官らが名を連ねる。

蔡総統は、死去した安倍晋三元首相が「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱したことに触れ、「地域のパートナー関係において堅実な基盤を固めた」と評価。安倍氏の努力により「われわれは民主主義やルールに基づく国際秩序を守り、地域の安定と繁栄を確保することができる」とたたえた。

ロシアによるウクライナ侵攻に言及し、「権威主義の国は何のためらいもなく、他国の主権を侵犯する」とした上で、「インド太平洋地域でも権威主義の勢力が地域間のバランスを崩すと公言している」と指摘した。

蔡総統は、「民主主義の価値や生活が度々脅かされても、われわれが民主主義や自由、人権を放棄することはない」と強調。民主主義を共有する国々に対し「われわれが団結さえすれば、権威主義の拡張を止められる」と呼び掛け、フォーラムでの交流を通じ、共通の目標を打ち立てることに期待を寄せた。

(黄雅詩/編集:楊千慧)