中国メディアは、団体旅行で1週間の日本旅行をした中国人による日本で感じた中国との違いを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 「日本の常識は世界の非常識」などと言われることもあるが、日本旅行に来る中国人は「中国の常識は日本の非常識」と感じるようだ。中国メディアの今日頭条は18日、団体旅行で1週間の日本旅行をした中国人による日本で感じた中国との違いを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「これまで中国で毎日見てきた交通警察、聞きなれた車のクラクション、店先の騒がしい宣伝」は、日本では影も形もないことを挙げた。「車と人が道路を取り合う光景も、割り込みや急な車線変更といった危険運転も見られない」と振り返っている。

 中国では朝夕のラッシュ時に交通警察が交差点に立って交通整理をし、ボランティアなどが歩行者や電動バイクが信号無視しないよう指導する光景をよく見るが、日本では信号があるのに警察が交通整理するということはほとんどないだろう。それだけ道路の秩序が守られていると言える。また、日本ではむやみにクラクションを鳴らす人がほとんどいないことも、運転手のマナーの高さを感じさせる。

 記事はほかにも、歩行者優先が守られている日本では道路を横断する際、車におびえずに済むばかりか、むしろ毎回車が停まってくれて、ピカピカに磨かれた運転席から運転手が微笑んで見ているのが見えたと印象深い経験を伝えている。

 さらには、ガイドの指導のもと「ごみ箱がないのでごみ袋を持ち歩いた」経験や、「他人に迷惑をかけないよう食べ歩きをしない」日本人の習慣に驚き、食事では「おかずが大皿ではなく各自のお皿に取り分けてあった」ことに感心したと伝えている。中国では大人数で食事するときは、大皿で出てきても取り箸を使わない場合があるので不衛生な面がある。それで、日本の食事を「健康的また文明的」と感じたようだ。おかずがあらかじめ取り分けてあるのは、食事のスピードが違っていてもそれぞれのペースで食べられる良さもあると伝えている。

 筆者が伝えたこうした違いに対して、多くの日本旅行経験者からは「上海でさえ日本の文明の程度には及ばない」、「日本は良い経験ができる国だ」、「日本の後にシンガポールに行ったが、日本はシンガポールよりも衛生的で民度が高かった」など、同感だとするコメントが寄せられた。訪日外国人には、これからも良い印象を与えていきたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)