新宿最古のインドカレー店が復活

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東京・新宿で40年以上親しまれたインドカレー店「新宿ボンベイ」が帰ってくる。

1973年に創業の同店は、2018年4月に惜しまれつつ閉店したが、場所を新宿から渋谷区のJR代々木駅近くの商店街へと移し、営業を再開する。

「他の場所へ移し、営業再開を目指します」の言葉通り

新宿ボンベイは、新宿のインドカレー店としては最古として知られ、インド人シェフが作る本格的なインドカレーやタンドール窯で焼く自家製ナンが長年好評を博していた。2018年4月30日に設備老朽化のため45年の歴史に幕を閉じたが、当時のJ-CASTニュースの取材に対し、運営会社のエー・ピーカンパニーの広報担当者は「他の場所へ移し、営業再開を目指します」と将来的な復活を示唆していた。

閉店から1年2か月――。2019年6月28日に「タンドールとインドカリー 新宿ボンベイ」として再出発を果たす。6月25日に内覧会がおこなわれ、旧店から再招集されたインド人コックによるランチメニューが記者にふるまわれた。

トマトクリームとバターでチキンを煮込んだ「バターチキンカレー」は旧店の看板メニュー。甘くまろやかな口当たりの中でスパイスが舌をピリピリと刺激し、食欲をそそられる。「ラムカレー」はスパイス専門家のシャンカール・ノグチさんが開発した新メニュー。ホロホロに崩れたラム肉とヨーグルトの独特の酸味は病みつきになる味わいだ。タンドール窯で焼き上げた「ナン」は、かすかな甘みともっちりとした食感が特徴で、どんなカレーにも合いそうだ。

ディナーは「新しい取り組みを採用」と店長

新店舗ではランチに、旧店から引き継いだカレーに加え、新しく導入したカレーがセットメニューとして提供される。一方ディナーでは、タンドール窯で焼いたチキンなどのインド料理と、ワインやクラフトビール、チャイカクテルやラムカクテルといったインドならではの酒類をオーダーできる。

店長の吉岡淳一さんは、

「ランチメニューでは以前から来ていただいたファンを大切にするとともに、夜はスパイスとワインを楽しむ新しい取り組みを採用した」

と語った。

新宿ボンベイの閉店時にはツイッター上で、「どんな形でもいいので、また再開する日を待っています!」「またおいしいカレーが食べられますよう」と復活を望む声が相次いでいた。ファンの期待にこたえる再スタートとなりそうだ。