安青錦−大の里(C)共同通信社

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 相撲に負けて勝負に勝った。

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 今場所での大関復帰を目指す安青錦(22)が20日、横綱大の里(26)と対戦。これまで4戦全敗とまるで歯が立たなかった相手だったが、苦戦しながらも初勝利をもぎ取った。

 これで8勝1敗。10勝で大関復帰をかなえられるどころか、平幕の琴栄峰、獅司と並んで優勝戦線のトップ。賜杯も狙える位置だが……。

 ある親方は「むしろ、不安が大きくなった」と危惧する。安青錦は大関時代の今年3月場所で左足小指を骨折し、負け越し。左足首も痛め、カド番の先場所は全休して関脇に転落した。さらに前日19日には左足親指を負傷。初日から左足に巻いているサポーターは、さらに分厚くなっている。

 前出の親方は「この日の大の里戦初勝利は、そんなケガの功名です」と、こう続ける。

「安青錦は過去4度の対戦では、いずれも立ち合いで吹っ飛ばされ、その時点で勝負が決まっていた。この日も同様に大きくはじかれたが、ケガで踏ん張りが利かないから、土俵際まで後退してしまった。これに面食らったのが大の里。まさかそこまで吹っ飛ぶとは思わず、慌てて距離を詰めようとし、足が揃ったところで上手出し投げを食らった。安青錦にすれば、喜びたくても喜べない一番でしょう。おそらく、大関復帰がかなう10勝の時点で、優勝争いに関係なく休場するのではないか」

 ここで無理をして賜杯を掴んだとしても、ケガが悪化すれば元の木阿弥。またもや大関陥落におびえることになりかねない。幸い、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は弟子思いで知られている。先場所もカド番で大関陥落の危機でありながら、安青錦をおもんぱかって初日から休場という決断を下した。

 この日は横綱と大関が総崩れとなった大相撲7月場所。最後に土俵に立っているのは誰になるのやら……。

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 そんな安青錦はどのように相撲と出会ったのか。来日してからは日本語をどう覚えたのか。本紙日刊ゲンダイが実施したインタビューでは安青錦の口から「腹違いの兄」という単語も飛び出して──。●関連記事 【もっと読む】安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い日本語習得、「腹違いの兄貴」 は相撲ファンなら要チェックだ。