6回表1死一、三塁のピンチを中飛併殺打に抑え、円陣を組む淑徳ベンチ(カメラ・常光 仁美)

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◆第108回全国高校野球東東京大会▽3回戦 淑徳3―2修徳(14日・神宮)

 今春ベスト8に入り、第3シードの淑徳が3―2で修徳を破り、初戦突破を決めた。昨夏の準々決勝で対戦し、3―6で敗れた相手。この日と同じ神宮で開催された試合で、最後の打者として三振に倒れた岩橋和志外野手(3年)が、今夏は守備で雪辱を果たした。

 「2番・中堅」で先発出場した岩橋。打撃では無安打に終わったが、堅守で勝利に貢献した。6回一死二、三塁のピンチで右中間への飛球を素早く処理すると、三塁を狙った走者を好返球でアウト。球場を沸かせるビッグプレーに「0点に抑えられたのは、この試合でも1、2番を争うぐらい大きなプレー。少しは助けになれたかな」と胸を張った。

 打席では、ソフトバンク・柳田悠岐を彷彿させる豪快なフォロースルーで初球から積極的に振り抜いた。3回の第2打席で二ゴロ併殺打に倒れても狙いは変えず、「簡単なボールは来なかったが、最後まで初球は狙っていた」と信念を貫いた。独特のスイングについては「いろんな打者の良いところを参考にしている。いいところだけを盗むことを意識した結果が今のスイング」と明かした。

 1年前の敗戦は、今も胸に刻まれている。「2年生だった自分が最後の打者になってしまった。今日までずっと頭の中にあった」。人生で「一番大きな負け」と振り返る一戦を、「成長させてくれた」と受け止める。同じ対戦相手で同じ球場。昨夏のリベンジを誓ったこの試合で勝利をおさめ、「少しは悔しさを晴らせてホッとした」と安堵の表情を浮かべた。

 試合前には昨夏の最後に、9回に3者連続三振を喫した3人を並べた打順を監督から告げられ、「そういう意味があるんだ」と気持ちを高めた。前日にはOBから「明日応援に行く」と連絡を受け、「今日は絶対に勝ってやるという気持ちで試合に臨んだ」と力を込めた。

 「全員で勝っていきたい」と岩橋。昨夏のリベンジを果たし、チームの目標に掲げるベスト4へ。次戦は17日に鷺宮と芝浦工大付の勝者と対戦する。