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 楽天は17日、新監督に前ロッテ監督の吉井理人氏(61)が就任すると発表し、仙台市内で就任会見を行った。契約年数は非公表だが複数年契約とみられる。背番号は81で、19日の古巣ロッテ戦(ZOZOマリン)から指揮する。プロ野球“史上初”となったシーズン途中での外部招へい。異例の三木谷浩史オーナー(61)同席会見に、「中長期的」な球団再建の狙いが見えた。

 三木谷オーナーの就任会見出席は、10年10月の星野仙一監督以来。実に16年ぶりだった。「本気度を皆さんにお伝えする意味があった」と説明した通り、再建に本腰を入れる証だった。

 吉井監督は打診を受けた当初「えっ、と差し込まれた」と振り返る。三木谷オーナーも「ダメ元。火中の栗を拾う形だとは思う」と状況を説明した。

 日本ハム、侍ジャパンで栗山監督(当時)を支えて23年WBCで世界一に尽力。三木谷オーナーは栗山氏と話す機会もあり、高く評価されていた経緯もあって「まだ6月。この1年を無駄にしない」という思いで動いた。吉井監督も「野球人としてはうれしかった。この期間がもったいない。早く行きたい」と決意を固めた。契約年数は非公表だが同オーナーは「中長期的な契約。勝者のメンタリティーを埋め込んでほしい」と青写真を描く。

 同オーナーはモデルケースとして、同じ楽天グループのJ1神戸を挙げた。「2度の降格を経験するなど苦しい時期はあったが、この4年間で3度の日本一」と回想。楽天は近年、アナリストの分析などを基にした選手育成や戦略策定に力を入れているが、結果に結びついていない。日米通算121勝の吉井監督は、筑波大大学院でコーチングを学ぶなど現場感覚と理論を併せ持つ。データを重視する球団の方向性とぴったりの人材だった。創設22年目と歴史は浅い球団で「我々は多少出遅れている」と外部から人選した。「設備面、組織面、人材面の全てにおいて今後大きな投資をして、最強球団にしていく」と中核に吉井監督を据える。

 野村克也氏、星野仙一氏と他球団で優勝経験のある名将が種をまき、13年の球団初の日本一という花を咲かせた。吉井新監督は「急に強くなるとは思っていませんが、一生懸命やっていきます。長い目で見守ってくれたらありがたい」と語った。強く愛されるチームをつくっていく。(花里 雄太)