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日本一を決めるにふさわしい大熱戦でした!

本日はお出掛けの記録です。ラグビーリーグワンの優勝・日本一を決めるプレーオフ決勝に行ってまいりました。途中を大体すっ飛ばして最後だけ見ようというのもムシのいい話ですが、ラグビーはそんな気まぐれ者にも優しい社会人集団です。「どっちも頑張れ」精神で意気揚々とまいりましょう。

向かいましたは日本スポーツの聖地・国立競技場。開場時刻より前についたというのに会場周辺はすでに人だかりです。初のリーグワン優勝を狙うコベルコ神戸スティーラーズの赤と、2022-23シーズン以来の優勝を狙うクボタスピアーズ船橋・東京ベイのオレンジ。両チームの色でまさに燃えるような熱気は、少し雨がパラつくくらいでちょうどいい熱さです。

↓ラグビーなのでMUFGもドコモもやる気ありそうでした!



さて、どっちも頑張れと言いつつ、あえて言うならどっちを応援したものかを検討すべく、まずはイベントの物色がてら、出場両チームのブースにご挨拶に向かいます。ここでひとつ楽しみにしていたのが、クボタスピアーズさんが味方勢力を増やそうと、特製のベースボールシャツを配布するらしいという前情報。シャツをもらうことができたならこれはもう「紛らわしい言い方してますが要するに千葉ですよね?」なんて細かいことを言わず、名誉東京チーム扱いで「地元勢」に肩入れせざるを得ません。道行く人も明らかにもらいたてのベースボールシャツを身にまとっており、僕も心はほとんどオレンジに染まりかけたわけですが…

↓ぐはぁ!間に合わなかった!



くー、さすがにみんなこれは見逃さないか。タッチの差で間に合わなかった僕はつづいて神戸側のブースへ向かいます。すると、こちらは何ともフレンドリーなことに、特製の応援ハリセンをチラシくらいのペースで行き交う人々に配布しています。僕も早速いただきまして、スティーラーズ側に若干肩入れの気持ちに。どっちも頑張った末にスティーラーズが勝つ、そんな展開を期待して見守ることにします。

↓応援ハリセンをいただきました!



その後も尽きることなく展開されるイベントの数々。「各企業・各チームがワンチームでスクラム体制」などと一番浅いところのラグビー標語も頭に浮かぶほど、いろんなものが出張ってきています。大会の冠スポンサーでもあるドコモさんは最新技術をお披露目するブースを展開し、心なしかいつもよりアンテナの立ちもよくなる感じの気合の入れよう。国立競技場のネーミングライツも得た三菱UFJさんは著名選手を招いてのトークショーやラグビー体験会など、さまざまなイベントを朝早くから展開してくれています。ブースを見ておりましたら、行員さんとかその家族とかが見に来るとタオルなんかをもらえるらしく、社を挙げての応援といった雰囲気です。

リーグワンの公式グッズショップ、女子ラグビーの告知展開をするブース、ラグビー見るならJ-SPORTSのブース、バルーンアートとかを楽しめるワークショップ、EXILE系列のパフォーマーさんが登場するダンスステージ、ぴあの何か、大和ハウスさんの何か、などなど見るもの遊ぶものもよりどりみどり。さらに、少し離れた秩父宮ラグビー場まで足をのばせば、リーグワンの各チームによるブース出展が行なわれており、グッズ販売やらラグビー体験やらお楽しみプレゼントやらも楽しめるということで、「とても全部は見ちゃおれん」と圧倒される僕。朝イチバンにやってきて一日遊ぶくらいの気持ちでもよかったかもしれません。試合開始前でお腹いっぱいになるくらい盛りだくさんです。

↓トークイベント終了後に、五郎丸歩さんが即席サイン会をしていた模様!

たっぷりと散策を楽しんだあとはいよいよ試合へ。両チームの練習やメンバー紹介を見守っていきます。フィールドを取り囲む三重のリボンビジョンと、そこにズラリと同じメッセージを流すさまは壮観です。ケチが運営するとガチャガチャとスポンサー企業のロゴをいろいろ映して何とか1円でも多く金をむしれないかと考えてしまうところを、名前なら名前、注意書きなら注意書き、TRYならTRY、たったひとつのワンメッセージのみを打ち出してくるラグビー界の力強さを感じるような光景です。

↓まぁゴール裏のビジョンがもっとデカけりゃ、それだけで足りるって話もあるが…!



そして、この舞台にふさわしいスペシャルゲストもやってきてくれました。何とあの国民的スターにしてラグビーへの情熱も熱いことで知られる嵐(元嵐と言うべき?概念嵐でもOK?)の櫻井翔さんが、優勝トロフィーを携えてやってきてくれたのです。これには場内からも「嵐お疲れ様!」「嵐ありがとう!」など嵐への感謝の声が飛び交います。選手も観衆もこの特別な舞台の特別な重みを感じ、テンションもBAKUAGEになったことでしょう。櫻井さん本人は「いや…5年くらい毎年コレ運ぶ仕事やってるんですけど…」「ていうか自分しか運んだことないですよね…」「今さらサプライズとか言われても…」「ほとんど予定調和というかお約束というか…」「座布団の山田くらい認知されてるかと思ってた…」と戸惑っているかもしれませんが、ま、選手も客も毎年違うんで、そこは気にせずでお願いできればと思います。

↓今年も櫻井翔さんがトロフィーを運んできてくれました!



↓あれです!「ラストライブ直後でドタバタしているのに来てくれてビックリ」的なサプライズです!


↓ちなみに、選手入場を見てたら目の前でデカい花火が上がりまして、爆音にサプライズでした!


ラグビーらしく15から始まったカウントダウンを経て迎えたキックオフ。まず攻勢に出るのはクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。キックも交えた素早くワイドな展開から、ピッチの幅を端まで使ってスティーラーズを脅かしていきます。しかし、スティーラーズの守備ラインはしぶとくて固い。インゴールにあと一歩まで迫るスピアーズをサイドラインへと押し出したり、抱きかかえるようにボールの下に入り込んでトライを許さなかったりと、まさに「鉄壁」といった様相です。

互角の戦いを演じる両チーム。前半15分にスピアーズがキックを決めて3点を先制すれば、直後の前半17分にはスティーラーズもキックを決め返してすかさず同点に。前半22分にスピアーズが44メートルの長いキックを決めて再び3点リードし、直後に50・22キック(※自陣から相手22メートルラインの奥にバウンドして外に出るボールを蹴ると、そこからマイボールで始まる)をきっかけに相手陣内深くまで攻め入ったところから最初のトライに結び付けてリードを10点まで広げますが、むしろそれが神戸の高炉に火を点けたか、そこからはスティーラーズが攻勢を仕掛ける流れに。

前半29分、肉弾戦でジワジワ押し込んでいったスティーラーズは、フルバックの上ノ坊駿介さんの短く裏に出すキックにウィングのイノケ・ブルアさんが飛び込み、なだれ込むようにインゴールにボールを叩きつけてトライ!さらに厳しい角度からのコンバージョンも決めて3点差に追い上げると、前半終了間際にはペナルティゴールを決めて同点に。両者まったく譲らぬ13-13のタイスコアで後半へ向かうという激熱の展開となり、場内も大興奮です。

↓トライを決めたイノケ・ブルアさんの雄叫びよ!


↓決勝戦にふさわしい激熱の試合です!


↓ハーフタイムには三重高校ダンス部の皆さんのラグビーモチーフを交えたパフォーマンスを楽しみました!




迎えた後半、引きつづき拮抗した好勝負を演じつつ、試合全体の流れとしてはジワリジワリとスティーラーズ側に傾いていきます。とにかくスティーラーズはどの局面でも強くて固い。接点の圧力は強く、パワーが自慢のはずのスピアーズを跳ね返し、たびたびボールを奪い取ります。ラインアウトではスピアーズ側がノットストレートを連発したり、消極性ゆえかあえて遠くに投げる選択をしたりして、なかなか自分たちの流れに引き込めなくなっています。リーグ戦1位の力量、プレーオフの日程・試合数の差によるコンディション面、全局面で薄っすらとスティーラーズが優勢です。

スピアーズも懸命に粘ってはいるのですが、わずかな間隙を縫うようにスティーラーズの李承信さんが40メートル以上の長いキックを決めて点差を広げていきます。後半開始直後の42分に相手反則からキックを決めて16-13とすると、スピアーズが1本遠めのキックを外したあとの52分にも再び李承信さんがキックを決めて19-13に。ここまでつづいてきたキック合戦についに差がつき、1回の攻撃で同点・逆転を狙うにはトライが必要な点差まで差が広がりました。その点差と、「そんなに何回も攻撃のチャンスなさそうだぞ」といったスピアーズ側の感覚があったか、キックで3点詰めるかトライで逆転を狙うかを選択できる場面でトライを狙い、結果として無得点に終わってしまうなど、わずかな差が大きな差となって効いてきました。拮抗する戦いだけに、1本のキックを決めるかどうかでその後の展開が大きく変わってしまうんだなぁなどと思います。

ブレイクダウンでやや押され、ラインアウトは終始苦しく、スクラムでも圧力に押され気味…と手詰まりになっていくなか、それでも耐えて凌ぐスピアーズ。70分に自分たちの落球から始まってあわやスティーラーズのトライかと思われた場面も、TMOによって取り消され、最後まで勝利への希望をつないでいきます。70分過ぎには17フェーズを重ねてインゴール目前まで迫る場面も作り、5万451人大観衆からもひときわ大きな歓声があがりますが、それでも最後までスティーラーズの壁は厚くて固かった。

最終結果としては、スピアーズを後半無得点に抑え込んだスティーラーズが22-13で勝利したわけですが、「試合が決まった」と思ったのは79分50秒にスティーラーズがペナルティキックを決めて9点差に広げてようやくのことでした。80分の試合で、79分50秒まで「まだ分からない」としか言えないような、日本一を決めるにふさわしい大熱戦でした。その決着のキックが、この日成功率100%でキックを決めつづけた李承信さんによるもので、その直後のホーンのあとにボールを蹴り出したのも李承信さんだったというのは、この日の試合を締めくくるのに似つかわしいものだったと思います。ワールドカップのような痺れる試合でした。「どっちも頑張れ」勢としては、これ以上ないものを見せていただいた、そう思います!

↓最後は殊勲の李承信さんがボールを蹴り出して、コベルコ神戸スティーラーズがリーグワン初制覇!


↓監督の胴上げもキレイに決まりました!


トップリーグ時代の2018年にも優勝・日本一があった神戸製鋼ですが、コベルコ神戸スティーラーズとしてのタイトル獲得はこれが初めてのこと。リーグワンとなってからは東高西低といった感じがつづいており、プレーオフトーナメントも全部関東勢みたいな顔合わせになっていましたが、そこに神戸が歴史の1ページを刻んだというのは、日本ラグビーにとってもよかったのではないかと思います。普段全然そんなこと考えたりはしてない僕も、ふと平尾誠二さんの笑顔を思い出しました。いい日に立ち会えてよかったなと思います。コベルコ神戸スティーラーズの皆さん、優勝おめでとうございます!そして、両チームの皆さん名試合をありがとうございます!



サッカーでもヴィッセル神戸が優勝したそうで、神戸は大祭りの一日でしたね!