家事育児を頼むと夫が「できないふり」をして消えてしまうという現象「無能の武器化」という言葉がSNSで話題になっている。

【映像】「娘の泣き声事件」意外な結末

 そうした中、注目を集めたのが「娘の泣き声事件」の投稿だ。ニュース番組『わたしとニュース』では、実際の投稿内容とその後の結末について投稿主に取材し、お笑いコンビ・たんぽぽ白鳥久美子氏とともにその実態を深掘りした。

■SNSで注目を集めた「娘の泣き声事件」

 SNSで3万件以上の「いいね」がついた「娘の泣き声事件」。投稿者の娘が2歳の時に、初めて夫に預けて友人の結婚式に出席したが、終わって友人と話していたところ、夫から電話がかかってきたという。「娘が可哀そうだから早く帰ってきて」と言われ、電話口で「ママ〜」と泣く娘の声まで聞かされたそうだ。これを思い出して、時々心が重くなるという内容だった。

 この投稿に対し、SNSでは「無能な父親ですって自己紹介しているようなもの」「子供の泣き声を電話で聞かせるやつの多いこと…」「これは娘じゃなく俺が可哀想で電話してきている」「そこに父親!いるから!娘!頑張れ!!でいい」といったコメントが寄せられた。

 このエピソードを受けて、白鳥は「これは重くなるね…。罪悪感をこっちに感じさせるような感じのやり口で嫌だね。(娘が可哀想だからではなく)あなたが見切れないからでしょ?って言ってほしい」と憤った。

 さらに、友人とのランチでの出来事を振り返り「友達と久しぶりに会ってランチをしている時に、友達の元に旦那さんからひっきりなしに連絡が来ていて、もうそれだけでぐったりしていましたからね。『なんで私はご飯の1時間もゆっくり取れないんだ』って落ち込んじゃって。だからきっとSOSを出しているお母さんって多いよね。2時間ちょっとくらい頑張ってよ……」とコメントした。

■「私がやらせてこなかった」投稿者の後日談

 しかし、この投稿には続きがあった。番組では、投稿者に取材した。

「私が出産を機に仕事を辞めてしまい、専業主婦であることに対して負い目を勝手に感じており、ずっと夫に子供を預けるということをして来ませんでした。歯医者や美容院も、夫に見ていてほしいなんて思ったことすらなく、娘が生まれて初めて長時間預けたのが友人の結婚式でした」

「夫は子供をとても可愛がっていたが、おむつ交換は全くできず、私も強いることがなかった。そのため、私が夫をそのような状態にしてしまったと反省している部分もあります。ちょっとでも『嫌だ』と言われたり、不機嫌そうに見えたら、すぐ私が『じゃあ大丈夫、なんとかする』と毎回言ってしまっていたからだと思います」

「私が復職してからは、娘のことを頼む時に何度か『可哀想だよ』と言ってくることもあったが、現在はとてもいい父親だと思っています」

 この意外な展開に、白鳥は「すごい積み重ねてね、いろいろ言い方を気を付けたりとか、頑張ったんだろうなと思いますよ。その先にこんな素敵な形があったとは」と感嘆。「でも、優しい方だよね。私がやらせなかったのも悪かったんだなって思えること自体が。私もそうしようって思いました」と投稿者の心情に寄り添うコメントをした。

(『わたしとニュース』より)