年齢とともに古くからのつき合いも増えるもの。なかには年賀状やSNSでだけ続いている…という人もいるのでは。ここでは、環境が大きく変わる春に合わせて「人間関係を整えるコツ」を3つご紹介します。ミニマリストの50代ブロガー・本多めぐさんに伺いました。

介護で多忙に。人間関係をシンプルに整理

年齢を重ねると友人や知人は増えていきます。理由は簡単で、転職、趣味活動、引っ越しなど、新しい場所に行く度に出会いがあるためです。

しかし、私自身は50代になって親の介護が始まり、以前より多忙になりました。限られた時間のなかで交流するため、人間関係を整えることが必要になってきました。

ただ、自分から関係性をやめる…というのはなかなか難しいこともあるでしょう。そんなときに、今の気持ちや状況に合わせて、シンプルに整理するのをおすすめします。人間関係をきるのではなく、ものと同じように「整理整頓」するイメージです。

1:今、話したい人に関係を絞る

そのときどきで興味のあるものや必要な情報は変わってきますよね。私はブログを書いており、数年前はブログ仲間と情報交換することがよくありました。しかし今は状況が変わり、日常生活の中心は介護になっています。

やはり日々の関心ごととして介護の話をしたいですし、アイデアを交換したいわけです。そうなると、実際に連絡をとるのは、気が合う友人のうち介護の話題ができる人。そう決めると満足度が上がりました。

●話したいテーマは変わるもの。会いたい人も変わっていい

育児中のママさんは子育てが話の中心になるように、環境やライフステージの変化で気になるテーマも変わっていくものです。古くからの親友でも「今は」話題が合わない、ということも出てきます。

そんなときに、無理に友人関係すべてを継続することはありません。だって多忙な私たちにそんな時間がないんですから。自分のなかで「旬」の話ができるかどうかを大切にしています。

2:人間関係は完全にきらなくてOK。頻度を下げても友人関係は続く

また、共通の話題がなくなった人とは間隔をあけるようにしました。

たとえば、今まで2か月に1回会っていた人とは、半年に1回へと減らすようにします。会う頻度を下げても友人関係は継続しますし、会う時間が減ったぶん自分時間はキープできます。こんなふうに、時間の使い方を調節するのです。

●人間関係をやめる宣言はしなくていい

人間関係を減らしたい相手やグループに対して、わざわざやめますと宣言しなくても「今は忙しい」とやんわり誘いを断っています。また、自分から誘わなければ自然と間隔があいて縁遠くなるものです。

たくさん会いたいタイプの人には不満をもたれるかもしれません。しかし、それは仕方がないこと。相手の好みは変えられないし、自分の心地いい時間も大切にしたい。今会いたい人を優先して、すぐ会いたいと思えない人とはフェードアウトしています。

3:ご縁はつながったり、きれたりするのが当然

人間関係は、川の流れのようにうつろうものであり、人生の一時期近づく人もいれば、遠のく人もいるのです。ご縁があればまた仲よくする時期がくるかもしれないので、「みんなと」「いつも」親しくしなければいけないということはありません。すべてをキープしようと思うとパンクしてしまいます。

たとえば昔はがんばっていた趣味があっても、今は興味がなくなったとします。そうしたら自分のなかではもう「旬」ではないので、その趣味に関わる人間関係は、多少疎遠になってもよいのではないでしょうか。

日本人は縁を大事にする感覚が強いように感じます。でも、縁はつながったりきれたりするもの、と考えを変えることで気楽になれるのではないでしょうか。

ひとりの時間も悪くない。ソロ活の自由さもいい

孤独は悪いものではありません。ソロ活という言葉がありますが、50代にもなるとひとりで楽しめる趣味を見つけたり、自分自身と対話する機会を多くとったりするのもよいと思うのです。

セルフケアの一環として、だれにも誘われない自分だけの時間をつくるのも私は好きです。もし今後友人が欲しくなったら、また昔の友人に積極的に連絡をとったり、新しい交友関係を広げていこうと考えています。

 

惰性で続けている関係を見直すきっかけとして、50代はちょうどよいタイミング。皆さんも一度、知人・友人とのつき合い方を見直してみてはいかがでしょうか。