サッカー選手の“30代衰退論”はもう古い 長谷部、モドリッチ、ベンゼマらベテランへの意識変える時
これまでサッカー界では、30歳が1つの区切りになっていたところがあった。運動量の求められるサッカーという競技では、30代に入ったところからパフォーマンスレベルが下降するとの考えがあったからだ。
そこで注目したいのは、今年の6月に30歳を迎えるリヴァプールFWモハメド・サラーだ。
これまでの基準ならば、30歳を迎えるサラーを近いうちに売却し、高額な売却益を手にした方が得策と考える人が多かったかもしれない。だが、米『ESPN』はサラーにそうした一般論は通じないと主張。まだまだ全盛期をキープでき、30代に入れば下降線との予測は間違っているとの見方を示す。
これは選手たちの努力はもちろん、栄養学やリカバリーなど専門知識が進んだ影響も大きい。これまでより選手生命が延びているのは明らかで、20代後半あたりが選手としてのピークといった考えは古いものになりつつある。
当然リカバリーや食生活を疎かにしている選手は今でも衰えるのが早いが、プロ意識の高い選手ならば30代に入ってからも全盛期の輝きをキープすることはできる。フランクフルトで活躍するMF長谷部誠(38)もその1人と言っていいだろう。
サッカー界では若い選手に人気が集中する傾向があり、移籍市場でも話題になるのは若手が中心だ。しかし、今は30代後半に入っても衰えを見せない選手も増えている。年齢で選手を判断すべきではないのだろう。
リヴァプールの場合、サラーは怪我も少ない。あと5年ほどはトップコンディションを保つ可能性もあり、リヴァプールは今手放せば後悔することになるかもしれない。
選手生命に関しては考え方を変えるタイミングを迎えているはずで、それはサッカーだけでなくテニスやバスケットの世界も同じだ。30代後半の選手がそのスポーツの主役なんてことも珍しくなく、各クラブは移籍市場でも考え方を変えていくべきなのだろう。
