荒木遼太郎

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現在の若手選手はかつての目標が逆転している。

現在行われている国内組の日本代表候補合宿には35歳の長友佑都から19歳の荒木遼太郎まで、幅広い年齢の選手が召集されている。この中で荒木、鈴木唯人、松岡大起、西尾隆矢の4人は2001年1月1日以降生まれでパリ五輪への出場資格も持つ。

日本が1996年、28年ぶりに出場したときの五輪代表に海外でプレーしている選手はいなかった。ワールドカップに初出場した1998年フランス大会でも海外組は存在せず、大会後に中田英寿氏が移籍したのが初めて。かつては「五輪経由ワールドカップ経由海外移籍」だったのだ。

だが今はすっかり様変わりしている。今回の合宿で最も若い荒木は五輪について「パリ五輪には選ばれたいと思うが、代表に残っていけば五輪にも選ばれていくと思うので代表活動をしっかりやりたい」と語る。

また、20歳の松岡も代表活動について「目の前のこと(日本代表)で結果を出すことでパリ五輪などにもつながってくると思っている」

すでに選手の視線は「五輪経由ワールドカップ」ではなく「代表経由五輪」。その過程としての海外移籍も視野に入っている。実は長友も2008年5月に日本代表にデビューし、同年8月の北京五輪に出た。

もしパリ五輪世代が今年のカタールワールドカップメンバーに入れば、いよいよ「ワールドカップ経由五輪」に変わる。過去まだ誰も成し遂げたことがない順番を辿る選手が出てくれば、日本の若手がますます台頭する新しい時代がやってくる。


【文:森雅史/日本蹴球合同会社】