Twtter CEO、トランプ氏アカウント停止について説明「正しい決断だが危険な前例にもなった」
Toby Melville / Reuters

Twitterのジャック・ドーシーCEOが、トランプ氏のアカウントを永久停止した件について経緯を説明、「アカウントの停止自体は正しい決断だったが、それは健全なディスカッションを促そうと考えた我々の失敗から来たものだ」と考えを述べています。

ドーシーCEOはTwitterで述べたトランプ氏のアカウント停止したことについて「オンラインでの発言が結果としてオフラインでの被害を生み出すのは明らかに現実的であり、なにより我々のポリシーとその遵守を促す行動を起こさせるものだ」として「正しい決断」だと述べました。

ドーシー氏がこれまでTwitterをより「ヘルシー」に保つための方法を模索してきたことは、ご存じの方も多いはずです。それでもCEOは、Twitterの決定が「個人や企業がひとびとが行っているグローバルな会話の一部を支配する」という「危険な」前例を作ってしまったと感じていると付け加えています。

一方、Twitterがトランプ氏のアカウント停止を「検閲だ」と批判する声に対しては、企業がビジネス上の決定としてコンテンツのモデレートをすることと、政府がコンテンツへのアクセスを遮断することは違う」と述べました。

そして一貫性のない政策と透明性の欠如が、オープンなインターネットを構築する努力を損なうと述べ、個人や特定のエンティティによって左右されない基本的なシステムを備えるビットコインは、一つの理想的なインターネットの形だとして賞賛しました。

ドーシー氏はTwitterでもBlueskyと称する小規模なチームを編成し、よりオープンな新しい形のソーシャルメディアプラットフォームを模索していると再び紹介。Blueskyのプロジェクトでは「完全にオープンな形での運用を行う」ことを目標としていると述べています。

米議会で発生した群衆の暴徒化に対して、TwitterとFacebookはこれを煽動する発言をしたとしてトランプ大統領のアカウントを停止しました。Twitterは当初24時間としていたものの、復旧後ふたたび不穏な発言があったため結局再びアカウントを無期限の停止にしました。その後TwitchやTikTok、そしてYouTubeも追随する動きを見せています。

また保守層に人気のアプリParlerは暴力的なコンテンツとモデレートに関する管理が不行き届きだとしてアップルとGoogleのアプリストアから削除され、米Amazonもプラットフォームへのアクセスを停止させる措置を講じるに至っています。米Amazonはその通販プラットフォームからもトランプ支持者の多いQAnon関連の商品を順次削除するとしています。

source:Jack Dorsey(Twitter)