海外での鉄道利用経験に関するアンケートを実施。アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカなどで鉄道を利用した際の驚いた出来事やユニークな体験、忘れられない経験などがたくさん集まりました。

海外の列車での忘れられない出来事

「乗りものニュース」では2020年4月23日(木)から25日(土)にかけて、海外での鉄道利用経験に関するアンケートを実施。668人から回答が集まりました。

 海外で鉄道の利用経験がある人に、そのときの驚いた出来事やユニークな体験、忘れられない経験などを質問しました。多数の回答のなかから抜粋して紹介します。


かつてデンマーク〜ドイツ間では、一部の国際列車が途中、客を乗せたまま船に乗っていた。航海中、客は列車から船内に出られた(2015年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

・座席がFRP(繊維強化プラスチック)なのがびっくりしました。(35〜39歳、男性)
・まだ動いてるのにドアが開く。(30〜34歳、女性)
・タイの鉄道には僧侶優先席がある。(30〜34歳、男性)
・上海の満員電車の中、妊婦さんが来たら道を開けて優先席までの一本道ができていたこと。(40〜44歳、男性)
・子どもが線路に飛び出し急停車。お茶を被りました(中国)(35〜39歳、女性)
・韓国の観光列車。知名度が高くないのか、当日飛び乗りでも普通に切符が買えて楽しい鉄道旅行が楽しめる(25〜29歳、男性)
・ソウルの地下鉄車内での物売り。巧みな口上で日用品を売り歩く姿には驚きますが、それを購入する客がいるのに二度ビックリ。かく言う自分も剃刀を買ったことあり。(45〜49歳、男性)
・インドで「日本人はあなた達しか乗ってないので、日本語でなら車内放送機器を自由に使っていい」と言われた。(40〜44歳、男性)
・デンマークとドイツの間に列車ごと船に積み込まれる区間があったこと。(30〜34歳、男性)
・イギリスの留学先で友達になったスペイン人の子が電車に乗ろうとした瞬間、ドアが閉まって離れ離れになった。三つ目の駅だったので慌てて指三つ立てて伝えたらうまく伝わって再会できた。思わず抱き合った。日本だったら多分ドアを開けてくれたと思う。(45〜49歳、男性)

忘れられない海外の鉄道旅行の思い出

 海外の鉄道旅行で印象に残ったエピソードも多く寄せられました。

・数年前、台湾で高雄から台北まで在来線の特急を利用しました。チケットは乗車前日に窓口でゲット。新幹線では味わえない旅情は最高でした。(50〜54歳、男性)
・ロサンゼルスからシカゴまで1本の列車で片道40時間乗り通したこと。景色のスケールの大きさは日本では味わえないものだった。(30〜34歳、男性)
・オーストラリアのインディアンパシフィック鉄道に乗った時、朝日の出の時に見た風景と日没の時の風景が同じ、地平線でした。(30〜34歳、男性)
・(オーストラリアの)インディアンパシフィック号に誕生日に乗車。見ず知らずの方々と食事の席が一緒で、食事中の会話で自分の誕生日を話すとそのテーブルだけでなく周りからもお祝いしていただきました。(45〜49歳、女性)
・ポーランドのワルシャワからクラクフまで奮発して1等車に乗ったが、同じコンパートメントにいたアメリカとイギリスの若者が意気投合してビール飲みまくりでひどい目にあった。(55〜59歳、男性)
・アムトラックのシアトル〜バンクーバー(カナダ)を結ぶカスケード号に乗った時に、海側(ピュージェット湾)の車窓風景が非常に美しかった!(50〜54歳、男性)
・中国 瀋大線の寝台列車に乗った時のこと。夕方に走り出し、ひたすら旧満州の広野を走り続けるなかで、西側の地平線に紅い夕陽が沈むとき、東側の地平線から大きな満月が昇り始め、左手に太陽、右手に満月というスケールの大きな景色を堪能できたことは、一生忘れられない想い出になりました。(55〜59歳、男性)
・4人席で、向かい合わせの知らない人が、突然ハムと野菜とまな板を取り出し、サンドウィッチを作り始めたこと(50〜54歳、男性)
・フランスで大型犬の飼い犬が乗ってきた事。大人しくてとても可愛かった。(45〜49歳、女性)
・シベリア鉄道に乗った時は、さすがの乗り鉄でも早くモスクワに着いて、揺れないベッドで寝たいと思った。(55〜59歳、男性)

「車掌に拳銃を突き付けられた」海外鉄道のハプニング

 駅などでのユニークな体験、忘れられない出来事も集まりました。

・改札機のゲートが自動で開くと勘違いしてゲートの棒にお腹を思いっきりぶつけた。(20〜24歳、男性)
・駅構内で飲食禁止(罰金!)というところが意外にあるのに驚きました。(50〜54歳、男性)
・30年以上前、香港の地下鉄に乗る際、何度硬貨を券売機に入れても戻ってきてしまい途方に暮れました。地元の人が買うのをみて、行き先ボタンを押してから硬貨を入れるっていうことがわかりました。(55〜59歳、男性)
・知らないおじさんにスーツケースを車内まで運んでもらったら、チップを要求された。怖かったので払ったが、あとでおじさんが駅員に怒られてた。イタリアでのこと(25〜29歳、男性)
・フランスの国鉄で「コンポステ」(注:乗客が自分で機械にきっぷを差し込んで日時を印字)するタイミングがよくわからなくて焦った。(40〜44歳、女性)


駅に設置されている打刻機。列車に乗る前に、乗客が自分できっぷを挿入して日時を印字する。写真はイタリアのミラノ中央駅(2015年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

・香港の地下鉄の乗り換えがほぼ対面乗り換えでスムーズに行くように設計されていたこと。(20〜24歳、男性)
・出張でアメリカに行った時、現地の取引先に「空港近くから列車に乗ってきた」と言ったら、「命あって良かったね。けがなかった?」ととても心配された。(55〜59歳、男性)
・アメリカ出張のとき、市内トラムに乗っていて、チケットをポケットに入れていました。車掌さんが「乗車券を拝見」と車内改札されたとき、ポケットに手を入れた瞬間、車掌さんにフリーズという言葉と共に拳銃を突き付けられました。殺されると本気で思いました。(45〜49歳、男性)
・海外で乗り方や切符の買い方がわからず困っていると、どこの国でも誰かが助けてくれました。おかげで旅を楽しめています。(40〜44歳、女性)

●アンケート実施概要
・調査期間:2020年4月23日(木)21時ごろから4月25日(土)18時ごろまで
・調査方法:Questantのシステムを利用して調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:668