なぜ免許証の写真は親しみがなく暗い表情になってしまうのか
両者の違いはどこから生まれたのか。決定的だったのは、撮影時のコミュニケーションの有無だ。免許更新センターでは、列に並び順番がくると数秒で撮影終了。一方、社内人事用の撮影では「少し目ヂカラを入れて」などと、カメラマンが気さくに声を掛けてくれた。
ただ、撮り手と被写体のコミュニケーションは希薄になったように思う。スマートフォンと会員制交流サイト(SNS)の普及で、写真がコミュニケーションツールになる中で皮肉な状況だ。
お尋ね者のような暗い表情の写真では、SNSでたくさんの「いいね」はもらえまい。良い写真をシェアできるよう、デジカメやスマホのディスプレーを確認しつつも、目の前の被写体との対話を楽しみたい。
